安定生産を目標にする製造工場の裏には、四苦八苦がある

安定生産を目標にする製造工場の裏には、四苦八苦がある

弊社(TECDIA)には、日本から離れたフィリピンのセブ島に生産工場を有しています(Cebu Microelectronics Inc.、通称:CMI)。

 

一般的に生産工場は、良品質の製品をいかに早く量産するかを目標にします。

勿論CMIも同じで、高品質の製品を安定生産して、短期間でアウトプットする事を目標にします。

 

変な言い方になりますが、常に同じ物を同じように生産していれば、安定した量産がしやすくなります。しかし面白い事に、必ずと言ってもいいぐらいの確率で、何かが原因で歯車が狂い、「安定」が「不安定」に変わります。

 

今回のブログでは、これまでに自分が経験した波乱万丈……は、言い過ぎかもしれませんが、目標である「安定」を妨げる、つまり同じ事が出来なくなる原因の一部を以下に並べてみました。

 

・作業者の急な欠勤。
・突然発生する装置の故障。
・工場内外でのインフラ問題(停電や、不安定な電源供給など)による装置への支障。
・NG品発生。
・メーカー側の理由で、安定した部材供給が出来ない。
・様々な理由(運送会社、出荷書類、など)で、部材が予定通りに届かない。
・需要(フォーキャスト)変動が急すぎて、生産が追いつかない。
・顧客理由による突然な納期前倒し依頼。
・天災や社会的に問題となる疫病による影響。

上記はホンの一部に過ぎず、端折ったリストになります。上記原因で、投入計画、キャパシティ調整、部材計画、出荷計画など、複数の見直しと調整が必要になってきます。「風が吹けば桶屋が儲かる」じゃないですが、ひょんなことから、思いがけない色々なところに影響が出てきます(最近の例だと、今起こっている世界的に問題となっている疫病)。

 

本当に何時、何処で、何が起きるか分からないなので、結構疲れます(笑)。

 

安定生産を求めるには、アンテナを今まで以上に高くして、いかに多くの正確な情報を入手し、的確な判断と素早く行動に移る事で、全体的な影響を最低限に抑える事が出来ると考えます。

 

さぁて、今日は何が起きるのかな?(笑)

 


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。