外観検査-目の焦点を変えるのは大変!!
一人の検査員が全体と細部を見ると聞いて見逃し発生の要因が想像できました。
これは、目の焦点を変えるために起きていると言えます。
どういうことかと言いますと、検査員は最初に全体を見ることをしています。
このときは、製品全体が見えるように目の焦点を合わせています。
そして次に製品細部を見ます。
この時、目は細部を見ることができように焦点を合わせています。
つまり、全体と見るときと細部を見るときでは、目の焦点を変えているのです。
このように焦点を変えるのは、検査員の目に負担をかけることになります。
1回や2回なら問題ありませんが、1日に何千個、場合によっては万単位の検査をしています。
これだけの回数目の焦点を変えるのは、いかに大変なことか想像がつくでしょう。
焦点を変えずに見る場所をずらすのは負担になりません。
ですから、検査員が焦点を変えないで検査できるような方法に変更するとよいでしょう。
この場合の対応策として考えられるのは、製品全体を検査する人と製品細部を検査する人を分けることです。
最初の検査員が全体にかかる傷を見る。
一人目の検査で良品とされたものを次の検査員が細部の傷を見るのです。
つまり、ひとつの製品を2人の検査員で検査することになります。
不具合の対象項目は傷に限ることはなく、汚れなど他の不具合項目でも構いません。
このような外観検査をされている場合、試してみてはいかがでしょうか。