外観検査精度向上のための施策に疑問?!
先月都内で外観検査セミナーの講師を務めました。
外観検査の組み立て方や環境条件設定の考え方、そして検査員教育など基本的なことを中心に解説させてもらいました。
また、いろいろな事例を紹介して受講者に具体的なイメージを持ってもらうように心掛けました。
今回は、外観検査の事例を紹介します。
わたしが駐在員だったときに購入していたある焼結部品では、その性質上一定の外観不良が発生します。
それを最終的には、外観検査で取り除くことで品質を保証していました。
ただし外観検査にはどうしても見逃しが発生するので、その見逃しを問題として取り上げていました。
あるときもメーカーさんとどのように不良率(見逃し率)を下げるか、そのことで打合せをしていました。
そのために何をやっているか確認すると、次のような回答がありました。
1)貴社向けには、新人検査員は使わない。ベテランを当てる。
2)毎週1回限度写真で検査員教育を行なっている。
3)作業環境の改善として照度を明るくした。
メーカーさんなりに選別精度をUPしようとしている努力は伺えます。しかし、お世辞にも十分とは言えません。