基本管理の徹底-識別管理!!
前回、取引先の工場で検査が有効に機能するにようにした後は、検出した不良品を間違って顧客に渡さないために工場の基本管理が大事だということを書きました。
工場の基本管理とは?
- 5S
- 識別管理(ものの識別、表示)
- 不良品の処置ルール
- 製品や部材の扱い
この4つです。
5Sについては、以前既に書きましたので、今回はこの中の「識別管理(ものの識別・表示)」についてのどのようなことをやってきたのかを紹介したいと思います。
ものの識別とは、製品や工程中の仕掛品のポジションを明確にすることです。
例えば、加工前のものなのか加工後のものなのか、検査前品なのか検査後品なのか、良品なのか不良品なのかなどですね。
これらの区分がちゃんと出来ていないと加工前品と加工後品がごっちゃになって工程飛ばしが発生します。
また、工程検査で発見された不良品がいつの間にか良品に混ざって次の工程にいってしまうことが起きます。
表示は、この識別がわかるように明示することですね。
例えば、仕掛品の状態を示す工程管理表、それらを入れているプラコンに付ける部品表、それら置場の表示などがあります。
治工具や記録表などのファイルなどへの表示も当然含まれます。
この識別・表示は工場では当たり前に出来ているべき管理です。
これに関してやったことは徹底すること、100%を目指したことです。