基本管理の徹底-不良品の処置ルール(その2)!!
工程検査で不良品を検出したのにその処置が徹底されずに良品に混じって顧客に渡ってしまう。
非常にもったいないことですが、中国工場ではこういうケースは少なくありません。
これに関して工場監査では次のような方法で確認していました。
現場で作業者、検査員、そして班長さんたちにインタビュー(聞き取り)を行います。
「もし不良品を見つけたらどうするの?どういう処置をするの?」と聞きます。
それも1人や2人ではありません。可能な限り多くの人にインタビューします。
どうしてかと言えば、これこそまさに1人でも違うことを答えたらまずいのです。
その作業や検査に関わる全員が同じ答えでないといけません。
ここで違う説明をする人は、不良品に対して違う処置をすることになるからです。
インタビューは相手に本当のことを言ってもらうように、丁寧に気を遣ってやるようにしています。
ここでの確認のポイントは、工程検査や自主検査で発見した不良品の処置に関する
- ルールが明確に決められているか(明文化されているか)
- その決められたルールを作業者や班長さんたちが理解しているか
- ルールをしっかり守っているか
です。
みなさんも一度このインタビューをしつこいくらいやってみてください。わたしが言っていることが実感できると思います。
検出した不良品は、適切な処理をして絶対に社外に流出させないことが重要です。
これを甘くみると不良品を外(顧客)に出すことにつながり、顧客から工場の仕組みやルールと言う根本の部分で信用されなくなってしまします。