基本管理の徹底-不良品の処置ルール!!
前回までに、識別管理について話をしました。
特に「ほとんど出来ているではダメで、100%の完璧を求める」ことが必要だと強調しました。
それは1,000個中1個出来ていないものがあると、その1個が不良流出につながってしまうからです。
工場や工程の基本管理の徹底とは何か、おさらいです。
- 5S
- 識別管理(ものの識別、表示)
- 不良品の処置ルール
- 製品や部材の扱い
この4つでした。
今回からこの中の「不良品の処置ルール」について、書いていこうと思います。
どうして不良品の処置が大事かと言いますと、工程検査などで見つけた不良品の処置がいい加減だと、いつの間にか顧客に流出してしまうことにつながるからです。
わたしは中国駐在員時代に購入部材の品質管理責任者をやっていました。
その関係で取引先から提出される不具合の原因及び対策報告書をそれこそ数多く目を通してきました。
その中には、「今回対象となった不良は社内の検査で発見していましたが、その発見した不良品の扱い・処置が不適切で良品に混ざって出荷してしまいました。」という報告がいくつもあったのです。
これなどは購入側からすれば「何やってんだよ!」と言う感じで、怒りと脱力感に覆われたものです。
逆に出荷した側から見ると、折角社内の検査で不良品を検出したにも関わらず流出してしまった。
非常にもったいないことです。