化学の世界にはさまざまな“パーセント”が潜んでいる

化学の世界にはさまざまな“パーセント”が潜んでいる

皆さんこんにちは。Tbです。

テクダイヤでは新人が各部署に配属され、絶賛研修中!です。

私も、一部研修を担当します。受ける方も緊張するだろうけど、やる方もドキドキビクビクします(笑)

 

さて、今日は濃度の表し方について。

基礎的なことですが、知っておかないと大きな誤解のもとになります。

薬品を使用するとき、その濃度はどうやって表現されるのでしょうか。

 

例えばSDSを見てみると、【3組成及び成分情報】にその薬品の成分と含有量が記載されています。

ここで出てくるのは「%」という単位です。

(ちなみに、%=百分率とは、全体を100としたときの割合のことですね。)

 

実はこの%という表現が結構厄介なんです。

高校で化学を勉強したことのある人はよくご存じかと思いますが、○○%という単位が複数あるんです。

私がよく使うものを例と一緒に挙げると、

 

①重量パーセント(wt%) :1wt%=100g中に1g

②体積パーセント(vol%) :1vol%=100L中に1L

③原子パーセント(at%) :1at%=原子100個中に1個

 

というのがあります。

普段は単に「パーセント」と言うことが多いところが厄介なんです。

はじめに書いたSDSでも含有量を%と記載しますが、ここで書かれる%は①wt%のことなのです。

 

“パーセント”に潜む意味が分からないと、使用上・会話上のトラブルつながる可能性があるのでご注意を。


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。