化学の世界にはさまざまな“パーセント”が潜んでいる
皆さんこんにちは。Tbです。
テクダイヤでは新人が各部署に配属され、絶賛研修中!です。
私も、一部研修を担当します。受ける方も緊張するだろうけど、やる方もドキドキビクビクします(笑)
さて、今日は濃度の表し方について。
基礎的なことですが、知っておかないと大きな誤解のもとになります。
薬品を使用するとき、その濃度はどうやって表現されるのでしょうか。
例えばSDSを見てみると、【3組成及び成分情報】にその薬品の成分と含有量が記載されています。
ここで出てくるのは「%」という単位です。
(ちなみに、%=百分率とは、全体を100としたときの割合のことですね。)
実はこの%という表現が結構厄介なんです。
高校で化学を勉強したことのある人はよくご存じかと思いますが、○○%という単位が複数あるんです。
私がよく使うものを例と一緒に挙げると、
①重量パーセント(wt%) :1wt%=100g中に1g
②体積パーセント(vol%) :1vol%=100L中に1L
③原子パーセント(at%) :1at%=原子100個中に1個
というのがあります。
普段は単に「パーセント」と言うことが多いところが厄介なんです。
はじめに書いたSDSでも含有量を%と記載しますが、ここで書かれる%は①wt%のことなのです。
“パーセント”に潜む意味が分からないと、使用上・会話上のトラブルつながる可能性があるのでご注意を。