出来高制給料のメリット・デメリット!!
中国工場作業者の賃金体系は、会社により様々です。
日系工場では時間給としているところが多いが、
中国企業では出来高給を採用している工場が多くなる。
完全出来高給としている工場もあれば、
半分程度を出来高給としている工場もあります。
玩具商品を作っている日系企業の工場では、
作業者の給料は完全出来高給でした。
作業者を集めた会議や教育の時間に給料は出ないので、
それらに対して作業者は完全にやる気がありませんでした。
別の中国企業では給料の半分程度が基本給で、
残りの半分が出来高給となっていました。
それでも作業者は、数をこなすことに一生懸命でした。
時間給、出来高給それぞれにメリット・デメリットがあります。
作業者のやる気を高め、
生産数量を上げるためには出来高給は有効でしょう。
反面、不良品に対する認識が浸透しないのがデメリットと言えます。
不良品を作ってしまうと数量にカウントされないので
「不良を作らないようにする」
と考えてくれればいいのですが、そうはなりません。
作ってしまった不良品を良品としてカウントさせることを
考えます。
つまり不良品を良品として流してしまうのです。
前述の玩具工場では、この問題の対処で苦労していました。