個別相談-外観品質は意識の部分が大事!!
前回は、外観品質をよくするにはテクニカルに加えて、意識の部分が重要だと書きました。
話の発端は、弊社セミナー受講者からの相談でした。(受講者特典として、無料相談を実施しています。)
では、どのように意識付けを行えばよいでしょうか。
それには先ず、現在の外観品質に対するお客さんの認識を伝えます。
現状の出来栄えではお客さんは満足していないということを認識してもらう。
加えて具体的に満足できる出来映えのレベルを頭の中及び意識に刷り込んでいく必要があります。
このギャップを事実として伝え認識させることが重要です。
Aさんには、この刷り込みの部分をやっていく必要があると言いました。
時間がかかる作業ですが、この先もずっと取引をしていく訳ですので時間がかかると言って避けてはいけません。
では刷り込む対象者は誰でしょうか。
最終的には作業者に刷り込まなくてはいけませんが、最初は幹部スタッフや現場を管理している班長さんたちに対して実施することが必要です。
この工場でも人の流動性は高いですが、幸いに班長さんやベテランの人たちには定着してくれている人も多いとのことでした。
先ずはその定着してくれている人たちにしっかり刷り込みをします。
要するにコアになる人たちの意識を変えることに取組むのです。
コアになる人たちの意識がAさんと共有化できれば、指導を通して作業者に落し込んでいくことも可能になります。
Aさんからいろいろ話を聞いた感じでは、仕入先への指導は不良対策を中心にとてもよくやられているようでした。
ただ、その効果が見えない部分があり、今後どのようにすすめたらよいのかを悩まれていました。
わたしからは、定期的に訪問しているし、今後も取引を続けるのですから、「少し長いスパンで考えた対応を取ってはどうか」という話を外観品質の内容も含めてさせていただきました。