企業研修-中国企業と日本企業の違いを認識する!!
企業の社内研修講師を務めさせていただくことがあります。
ある大手企業様では2年続けて依頼を受けました。
参加されたのは、以前及び現在中国製品を取り扱っている方が半分と
今は中国との関わりはないが、今後担当する可能性のある方が半分でした。
内容は中国工場・品質管理に関してですが、
先ず中国工場の実状を知ってもらうために
中国工場ではどんな人たちがどんな管理でものづくりをしているかを
イメージしてもらいました。
それをベースに中国工場の品質管理や改善の進め方を一緒に考えました。
ただし、この会社は中国に自社工場はないので、
仕入先・生産委託先への品質改善指導に重きを置きました。
また、異文化コミュニケーションも含め、
中国企業とどのように付き合えばよいのかについても話をさせてもらいました。
特に、これから中国関係の業務を担当される方には、
この部分は重要な意味を持ってきます。
中国企業との付き合いでは、みなさん思うようにいかず苦労されています。
中国企業との付き合い方で最初に取り組むのが、
中国企業と日本企業との違いを認識することです。
参加者に思い浮かぶそれらの違いを書き出してもらいます。
全員の分を合わせるとたくさん出てきます。
いくつか例を挙げると
・約束に対する定義が違う
・自社の利益を重視する(中国企業)
・平気で不良品を納入してくる(中国企業)
・品質基準が低い(中国企業)
・独自製品を作れない(中国企業)
など。
みなさん両者の違いを的確に掴んでいます。
大事なのは、こうした違いがあるということを担当者だけでなく
会社として認識することです。
そうしないと中国企業との窓口担当者だけが「何やっているんだ」
と責められ苦労することになります。
違いを認識することで、
中国企業に対して日本企業と同じスタンスで臨んではいけないことがわかります。
苦労している担当者の多くは、日本企業と同じ感覚で中国企業との取引に臨んでいます。
日本企業では当たり前のこと、
日本企業なら問題なく対応してもらえることも中国企業相手ではそうはいきません。
違いを認識して、そのギャップを埋める作業をしていくことが必要です。