仕入先に自社検査員を派遣する中国企業!!
弊社の中国工場セミナーでは、
生産の3要素-3M(人、機械、材料)を切り口として
中国工場の問題点を見ていきます。
日本工場と中国工場の違いを認識することが
正しい打ち手を打つことに繋がるからです。
人と機械については、
日本工場と中国工場では大きな違いがあります。
しかし、材料については、違いはありません。
3Mにおける材料では、如何に中国企業の部材を使いこなすか
というのがポイントです。
優秀な中国企業もありますが、
多くは日本企業に比べて品質レベルが低いというのが
中国企業製部材の現状です。
こうした中国企業の部材の品質で多くの日系企業が
対応に苦慮しています。
しかし、中国企業もまた自分たちの仕入先中国企業の
品質問題で困っているのも事実です。
中国企業から調達する部材の品質に関して、
日本企業も中国企業も困っており、
そこに違いはないということです。
これに対する中国企業の対応は様々です。
ひどいところは自社品質が悪いのを
仕入先部材の品質のせいにしています。
そういう会社は、仕入先に対して改善要求や指導はしていません。
改善要求はしているものの、
それがまったく機能していないところは多いと思われます。
これらの会社は仕入先に文句は言うものの
改善指導することができません。
実施する能力がないのです。
ですから一向に状況はよくなりません。
そんな中、自己防衛の手段として
自社検査員を仕入先に送り込んでいる中国企業もあります。
受入検査を自社ではなく仕入先で行うために
送り込んでいるのです。
仕入先でも当然出荷検査は実施しています。
言ってみればそれを信用していないということですね。
確実に合格したものだけを納入させることが目的です。
なぜこのようなことをするのか。
それは中国企業のひとつの傾向として、
不良品と分かっていても納入することがあるためです。
中国企業は「納入してしまえば勝ち」的なところがあります。
非常に甘い考えですが、次のように考えているからです。
・不良品でも納入してしまえば使ってくれる
・最悪でも顧客の検査ではじいてくれる
日本企業ではあり得ないことですね。