今日から使えるビサヤ語TOP10
そんな私が日々セブ工場のスタッフとのやり取りの中で聞きかじったフィリピン語を紹介します。
はじめに
挨拶やありがとうなどはごくありきたりな感じがするので、今日から使えるをテーマに易しい頻出フレーズをお届けします。表現をニュアンスでお伝えしたいので英語と日本語の翻訳を付けます。それから普段どの場面でどのように使うのかも解説します。
紹介するのはビサヤ語。フィリピンの中でもセブ島(テクダイヤの工場があるのはマクタン島!)で話されている言葉です。
公用語のタガログ語とは似ているようで全然違っていて、つい先日マニラを訪れる機会がありましたがなるほど、微妙に通じません。
現地スタッフの話では、マニラを訪れたときビサヤ語を話すとわかると同じフィリピン人でもタクシーのドライバーがわざと道を遠回りするなどしてぼったくられる場合があるそう。つまり、なんとなく通じるけど明らかに違う言葉を話しているということから、周辺の地理に明るくないだろうと判断され代金をごまかされる訳ですね。
ただ近年は、車を手配するアプリも発達しているのでアプリを活用すればそのようなリスクはあまりないとのこと。
TOP10
それでは前置きはこれくらいにして以下、本題に入ります!
※表記ブレはご了承ください
1.【進捗を伝える】
☞何か作業等で依頼をされている時、完了を示す言葉として便利です。Manaは略記で正式にはHuman na。また、相手の作業が終わったのか気になって仕方ない時はMana ka?(終わった?)とたずねましょう。
2.【Paspas】
☞paspas は、早く、や急いでといったニュアンスの単語です。口語的でスラングっぽいです。例えばプロセスの話をしていたとしてこっちの方がスムーズだよというときにpaspas diba?(早いでしょ?)のように使います。単純にFastを表すのはdaliという単語です。
3.【待ってもらう】
☞個人的にはplease wait for a whileってよく使うんです。Maghulat koでI’ll wait
4.【チェック編】
☞毎日データのやり取りをしてるのでこのフレーズはよく使います。この他にも、“チェック“の意味になる単語に”susi”があります(正式にはsusihon)palihug susiでもOKです。
susiの方がよりネイティヴでキュートに聞こえるそうです。
5.【了解】
☞Sakto ka?でどう?わかった?のようなニュアンスになったりします。kaはikaw(you)の省略で意味としてはyou got it?のようなイメージですね。基本的には肯定、Yesのような感覚で用いられます。
6.【理解を示す】
☞koは私を表す主語です。よく使われるので用例を置いておきます。↓
・Kasabot ko : I understand
・Nakasabot ko : I understood
・Kasabot ka? : Do you understand?
7.【ASAP】
☞急いでる旨を伝える時、ASAP使う方も多いかと。例えば、この件はASAPでお願い!と伝えたい場合は”Palihug sa dili madugay”. Palihugは先程登場したようにPleaseの感覚で使えます。dili(not)+madugay(later)=soonの意味です。
8.【Yesを伝える】
☞相槌のうんうん、に近い感覚。
☞OKな状況全般に使える。オケラ!を聞かない日はない。語尾のトーンを上げればOK ra (ka)?質問にも使える
9.【Noを伝える】
☞Wala(ワラ)は多義語で、様々なシーンで利用できて意味をなします。この資料はある?在庫は?などの質問をしたとします。回答がNoである場合、大概Walaと答えることができます。NoはAyaw、Don’tはDiliです。(ASAPで出てきましたね)ちなみに、”ある”は”naa”ですので英語と混ぜてこんな感じでも使えます↓
・If naa →if you have
・If wala→if you don’t have
下記は関連フレーズです。
☞そのままNo problemの感覚で用いることができますし、お礼を言われた時の返しとしても使えます。Way blemaと略しても可。
10.【語尾編】
☞文章の最後につけることで”~でしょ?”といった念押し・確認・強調など様々な使い方ができます。日本語の後に語尾としてつけたり英語の後に語尾としてつけたりお好みでアレンジ可能。略記は色々ありそうですがこれ以上短くなりようがなさそうなのがd ba。
この他にも多様な語尾がありますが、baのみだと確認の意味は特になく日本語でいうところの”~ね”などの特に意味を持たない音になります。後はnalangという語尾もよく耳にします。naのように省略できたりチャットではnlngと略記したりします。
終わりに
フィリピン語には多くスペイン語の名残があったりして、大学時代スペイン語を再々再々履修していた私としては(丸4年間お世話になりました)入社してからまさかこんなところでスぺ語の知識が役立つとは……!という発見があり面白いです。
これにはかつてフィリピンがスペインの統治領であったなどの背景が影響しているのですが、文化的背景や国民性を理解した上で工場のスタッフと日々仕事をするというのは重要なことだと考えます。
私がチャットで急にビサヤ語を使いだしたら面白いかと思って、スタッフに教えてもらったことがきっかけですが、現地でのスタッフの会話やもちろんチャットでも言葉を拾えるようになってきて思いの外役立っています。
これからも業務を助けるツールのひとつとして学んでいきたいです!