今、中国進出ならどこに工場を作る!?
このタイトルを見て何のことだろうと思われた方も多いと思う。ここ数年で中国とくに広東省の状況は以前と比べ一変していることはみなさんご存知の通りだ。
以前なら何の問題もなかった人の募集も今では簡単には集められない。最低賃金の大幅な上昇が何年も続き工場経営を圧迫しており、その傾向は今後も続くと思われる。
このような状況の中でシンセンや東莞地区から内陸部に工場を移転する企業も増えている。まして、新たに工場を作ろうという場合、広東省や東莞市などは始めから選択肢に含まず内陸部に進出することがより現実的選択といえるかもしれない。
実際に内陸部の方が地元の人が集めやすく定着率もよいといわれている部分もある。工場誘致に積極的な地元政府であればそれなりの便宜もある。
何も考えずに沿岸部に進出していた時代もあったが、今は場所の選定をするにあたっては、進出の目的を明確にして、それを実現するために最適の場所を選ぶことがより重要になっている。
中国市場に詳しい薄田氏と話す機会があった。氏曰く、進出にあたっては十分すぎるほどの調査をすることが何よりも大事だと言っていた。