中国沿岸部は労働力不足100万人!?(その3)
前回は労働者不足の賃金部分の対応について書きました。そこでは最低賃金の金額ではなく、残業代を含めワーカーさんたちが1ヶ月でどれくらいの金額を受取れるかを考える必要があるとしました。
今回は賃金ではなく、その他の部分での対応について考えてみたいと思います。
最初は福利厚生、衣食住に関してです。中国工場では多くの従業員が寮なり宿舎に住んでいます。
最近では、宿舎の施設や清潔さも今や重要なポイントになっている。
一部屋の人数も以前なら10人とか12人というのが多くあります。ひどい所になると一つの部屋を昼勤者と夜勤者で使うなんてことも見たことがあります。
つまり、昼間は夜勤者が寮の部屋にいて、夜になると今度はその同じところに昼勤者がいるという具合ですね。
トイレやシャワーも以前ならワンフロアーで共有のものがあるのが普通だったのですが、今では各部屋に付いています。シャワーに関してはお湯が使えるのが当たり前になっています。
考えてみれば、夏の時期でも水でシャワーを浴びるのは嫌なものです。まして冬の寒い時期に水ではつらいですよね。
以前はそれが当たり前だったかもしれないが、一度お湯を使ったらもう水には戻れないですね。
生活レベルの向上が急速に進んでいる中国では、会社宿舎の設備もそれに合わせていくことは時代の必然であると考えるべきでしょう。