中国工場立て直し大作戦!!

中国工場立て直し大作戦!!

グループ工場で「ワースト1」になってしまった工場の総経理に就任した人の話です。

「何とかよい方向にもっていきたい」と強く想ったそうです。この想いが大事ですね。これがないと何も始まりません。

工場のトップが変わったときに、新たな方針や施策を打ち出すのは有効に作用することが多い。

そのための作戦をじっくり練りました。方法は2つ考えました。

 

1つは、意識の問題。

グループ工場でワースト1になってしまった状況を逆に利用して、スタッフの危機感を煽ってよくする方向に持っていく。

スタッフに情報を開示して、今おかれている状況を理解してもらう。「現状は非常によくない事態であるから、一致団結して頑張ろう!」

これは非常に有効な手段と言えます。やはりスタッフにも工場の実績などの情報は開示して実状をわかってもらうことは重要です。

開示されないと、スタッフは自分の工場は問題ない、他の工場に負けていないと勝手に考えてしまうものです。

 

2つ目は、「何でも1/2」作戦。

拡大路線でなくなった今、工場及びその中身がすべて大きすぎるとの観点からのものです。

スペース、光熱費、間接人員などあらゆるものをダウンサイジングしていくということ。これを1年くらい掛けて進めていく計画です。

この「何でも1/2」作戦の基になっているのは、工場の技術責任者だった時に、ある製品の生産ラインに限定して実施した実績です。

しかもこの時は、生産量は落さずに1/2化したので、その当時としてはインパクトがありますた。

今回も生産量は落さずに達成させることが肝です。

 

中国工場も運営や生産の効率化はまったなしの状況と言えます。労働者の権利意識も高まり、賃金は引き続き上昇していくのだから。

この総経理の従業員の意識に対する取り組みや、生産の効率化への取り組みは、中国工場のひとつの方向性を示していると考えます。

 

出典:中国工場での品質管理・品質改善


KPIマネジメント代表・チーフコンサルタント◎電機系メーカーにて技術部門、資材部門を経て香港・中国に駐在。現地においては、購入部材の品質管理責任者として購入部材仕入先品質指導及び品質改善指導。延べ100社に及ぶ仕入先工場の品質改善指導に奔走 ◎東京都/千葉県商工会連合会専門エキスパート(品質管理、製造業指導) GCS認定コーチ◎日本生産性本部経営アカデミー講師 名古屋外国語大学非常勤講師 セミナー/企業研修講師多数◎中国工場コンサルティング実績 日系中国工場品質改善及び管理体制の見直し(広東省)、中国企業品質管理体制の構築(福建省1社)、中国企業労務人事管理監査対応指導(パートナーコンサルタントと共同で実施:広東省1社)、米国D社の労務人事監査指摘事項への対応を指導、中国工場品質管理体制の構築(広東、大連など2社)、中国工場運営管理支援(広東1社)、外観検査の精度向上指導(広東1社)、中国生産委託先工場監査代行(広東1社) 国内工場管理の見直し及び製品コストダウン、外灯製造会社の5S指導、金属加工会社の品質管理・改善、生産性向上指導(1社)、金属加工会社の組織再構築、経営改革指導(1社)、板金塗装会社の5S指導(1社)、環境関連企業の新工場立ち上げ支援(1社)◎製造業向け社員研修実績 中国人管理者教育(広東、大連、厦門など3社)、コーチング研修(2社)、来日した中国企業スタッフ研修、中国赴任前研修(パソナ様)、若手社員向け中国工場の問題点と対処法(和歌山県工業技術センター様)、中国工場品質管理講座&異文化コミュニケーション(富士通テレコムネットワークス様)、仕入先様品質管理勉強会 テーマ:中国工場での品質管理の進め方(株式会社オートバックスセブン様)、中国への生産委託に伴う工程/品質管理のポイント(N社様、I社様) ◎著書 こうすれば失敗しない!中国工場の品質改善<虎の巻>(日刊工業新聞社)、雑誌「標準化と品質管理」2012年8月号特集記事執筆(日本規格協会)、外観検査の不良見逃し・ばらつき低減(技術情報協会・共同執筆)、通信教育講座「外観目視検査の進め方と留意点」担当講師(テキスト執筆、添削指導) ◎KPIマネジメント http://www.prestoimprove.com/index.html ブログ「中国工場での品質管理・品質改善」https://ameblo.jp/prestoimprove/