中国工場立て直し大作戦!!
グループ工場で「ワースト1」になってしまった工場の総経理に就任した人の話です。
「何とかよい方向にもっていきたい」と強く想ったそうです。この想いが大事ですね。これがないと何も始まりません。
工場のトップが変わったときに、新たな方針や施策を打ち出すのは有効に作用することが多い。
そのための作戦をじっくり練りました。方法は2つ考えました。
1つは、意識の問題。
グループ工場でワースト1になってしまった状況を逆に利用して、スタッフの危機感を煽ってよくする方向に持っていく。
スタッフに情報を開示して、今おかれている状況を理解してもらう。「現状は非常によくない事態であるから、一致団結して頑張ろう!」
これは非常に有効な手段と言えます。やはりスタッフにも工場の実績などの情報は開示して実状をわかってもらうことは重要です。
開示されないと、スタッフは自分の工場は問題ない、他の工場に負けていないと勝手に考えてしまうものです。
2つ目は、「何でも1/2」作戦。
拡大路線でなくなった今、工場及びその中身がすべて大きすぎるとの観点からのものです。
スペース、光熱費、間接人員などあらゆるものをダウンサイジングしていくということ。これを1年くらい掛けて進めていく計画です。
この「何でも1/2」作戦の基になっているのは、工場の技術責任者だった時に、ある製品の生産ラインに限定して実施した実績です。
しかもこの時は、生産量は落さずに1/2化したので、その当時としてはインパクトがありますた。
今回も生産量は落さずに達成させることが肝です。
中国工場も運営や生産の効率化はまったなしの状況と言えます。労働者の権利意識も高まり、賃金は引き続き上昇していくのだから。
この総経理の従業員の意識に対する取り組みや、生産の効率化への取り組みは、中国工場のひとつの方向性を示していると考えます。