中国工場リスクマネジメント!!
以前パソナが主催した中国赴任前研修の講師をさせてもらい、現地中国人マネジメントについて講義しました。
前回まで、現地社員のマネジメントも工場改善と同じように現状把握をちゃんとやることが大事で、それをある総経理の失敗を事例として紹介しました。
加えて工場で起こり得るリスクについて話をしました。
どんなリスクが起こることが考えられるのか、現実に他の日系工場で起きた問題の話をしてそれらを現実のものとして捉え、リスクマネジメントに対する意識を高めてもらうことが目的でした。
中国工場で起こり得る問題はいくつかありますが、その中のひとつに盗難があります。
この盗難に関してある日系工場で実際に起きたことを事例として紹介し、身近な問題として考えてもらいました。
この日系工場では、樹脂成形品に後からインクによる吹付け塗装をして、製品の付加価値を高めていました。
単純な色付けではなく、模様やら絵柄など複雑なものまで対応して顧客要求を満足することで業績を伸ばしてきました。
インクはその工場にとって非常に重要な資材であり、購入量も樹脂材料の次に多いものでした。
そのインクが、インクの色合いを調整する調合作業者によって横流しされていたのです。