中国企業・経営者の意向より現場確認が重要!!(岩城先生コメント)

中国企業・経営者の意向より現場確認が重要!!(岩城先生コメント)

ここところ中国企業との取引をするにあたって、トップの考え方や意向を確認することの是非について書いています。

先に、実際に中国企業で品質管理業務をされている読者の方から、トップの意向は重要だというコメントを紹介しました。

前回は、トップの意向を確認しようにも本当のトップが誰かわからないことも多く、難しいとのコメントを紹介しました。

今回は、トップではなく現場の確認が重要だとの視点から10月3日の中国調達セミナーの講師である岩城先生のコメントをご紹介します。

ここから↓

これから日本企業と取引を開始しようとしているサプライヤーの経営者が日本のバイヤーとの面談で、損益優先、品質あとまわしの姿勢を見せるでしょうか?

きっと日本のバイヤーが喜びそうな美辞麗句をならべるでしょう。

たった1度の面談で、それらが本心か、リップサービスかを見極めることは、非常に困難です。

仮に本心であったとしても、それを製造現場の末端まで徹底されることができるか、否かは、また別物です。

結局のところ購買取引は、友好や友情で成立するものではなく、冷徹なビジネスの上にあるものです。
それであれば、実際の製造現場や製品現物で判断されるべきものと思っています。

中国の従業員は、どんなに「あなたは、素晴しい、優秀だ、感謝している。」と賞賛の言葉を掛けることよりも、給与をアップするとか、一定のポジション、権限を与えるといった現実の行動がなければ、会社が自分に対し、ほんとう高く評価、期待、感謝しているとは、感じません。
それに、ある意味で通じることです。

また、私の経験からすると、中国の管理者、現場の工員とも、自分が納得しないと、指示通りの作業が継続しません。
見ている前では、指示通りやったとしても、いつのまにか元に戻してしまいます。

ここまで↑

岩城先生、コメントありがとうございました。


KPIマネジメント代表・チーフコンサルタント◎電機系メーカーにて技術部門、資材部門を経て香港・中国に駐在。現地においては、購入部材の品質管理責任者として購入部材仕入先品質指導及び品質改善指導。延べ100社に及ぶ仕入先工場の品質改善指導に奔走 ◎東京都/千葉県商工会連合会専門エキスパート(品質管理、製造業指導) GCS認定コーチ◎日本生産性本部経営アカデミー講師 名古屋外国語大学非常勤講師 セミナー/企業研修講師多数◎中国工場コンサルティング実績 日系中国工場品質改善及び管理体制の見直し(広東省)、中国企業品質管理体制の構築(福建省1社)、中国企業労務人事管理監査対応指導(パートナーコンサルタントと共同で実施:広東省1社)、米国D社の労務人事監査指摘事項への対応を指導、中国工場品質管理体制の構築(広東、大連など2社)、中国工場運営管理支援(広東1社)、外観検査の精度向上指導(広東1社)、中国生産委託先工場監査代行(広東1社) 国内工場管理の見直し及び製品コストダウン、外灯製造会社の5S指導、金属加工会社の品質管理・改善、生産性向上指導(1社)、金属加工会社の組織再構築、経営改革指導(1社)、板金塗装会社の5S指導(1社)、環境関連企業の新工場立ち上げ支援(1社)◎製造業向け社員研修実績 中国人管理者教育(広東、大連、厦門など3社)、コーチング研修(2社)、来日した中国企業スタッフ研修、中国赴任前研修(パソナ様)、若手社員向け中国工場の問題点と対処法(和歌山県工業技術センター様)、中国工場品質管理講座&異文化コミュニケーション(富士通テレコムネットワークス様)、仕入先様品質管理勉強会 テーマ:中国工場での品質管理の進め方(株式会社オートバックスセブン様)、中国への生産委託に伴う工程/品質管理のポイント(N社様、I社様) ◎著書 こうすれば失敗しない!中国工場の品質改善<虎の巻>(日刊工業新聞社)、雑誌「標準化と品質管理」2012年8月号特集記事執筆(日本規格協会)、外観検査の不良見逃し・ばらつき低減(技術情報協会・共同執筆)、通信教育講座「外観目視検査の進め方と留意点」担当講師(テキスト執筆、添削指導) ◎KPIマネジメント http://www.prestoimprove.com/index.html ブログ「中国工場での品質管理・品質改善」https://ameblo.jp/prestoimprove/