中国企業・本当の経営者は誰?!(読者コメント)

中国企業・本当の経営者は誰?!(読者コメント)

ここところ中国企業との取引をするにあたって、トップの考え方や意向を確認することの是非について書いています。

前回は、実際に中国企業で品質管理業務をされている読者の方から、トップの意向は重要だという視点でのコメントを紹介しました。

今回は、トップの意向を確認するのは難しいとの視点からのコメントを紹介します。

通りすがりのコメントの要旨は、「トップの意向を確認しようにも中国企業の本当のトップは誰なのか?それがわからないことには、やりようがない。」というものです。

こここから↓

お久し振りです。
チョッとテーマ設定が中国企業の実態に即していないように思いますので、それを補完する意味でのコメントとさせてください。

先ず、小生の意見は、「現場トップの考え方の確認は絶対必要」だが、企業トップの考えはその現場トップへの委任状況によっては必ず確認しなければならないと言うものではない。というものです。

中国企業のトップが誰であるかを判断する結構厄介で、ちゃんと役職が総経理 董事長 書記 と明示されていれば判りますが、総経理以外は表に出て来ない実質上の 董事長 書記 とかがいる場合がありますので難しいです。

その場合は、お飾りの董事長や書記の考えを聞いても、全然現場には伝わらないので無意味ですし。
...根本先生が前に述べた、トップ(名前だけ?)の考えが伝わらない最たるケースです。

ですので、要は現場に対する責任(方針策定や人事権)を持っている方の考えとその実際を見極めるのが大事と述べた次第です。

特に、その方が政治家(書記等)の場合は色々と勉強していて耳障りの良い事しか言わないので、その方が任せている方となるでしょう。

例えば、身内を引き立てていたりすると、品質問題に対する信賞必罰がおざなりになり、思わぬ所で躓く場合が出て来る様に感じました。

...利益の問題や政治的な事項が絡むと必罰がおざなりになる事は無いのですが(笑)

ここまで↑

通りすがりさん、コメントありがとうございました。

 

出典:中国工場での品質管理・品質改善


KPIマネジメント代表・チーフコンサルタント◎電機系メーカーにて技術部門、資材部門を経て香港・中国に駐在。現地においては、購入部材の品質管理責任者として購入部材仕入先品質指導及び品質改善指導。延べ100社に及ぶ仕入先工場の品質改善指導に奔走 ◎東京都/千葉県商工会連合会専門エキスパート(品質管理、製造業指導) GCS認定コーチ◎日本生産性本部経営アカデミー講師 名古屋外国語大学非常勤講師 セミナー/企業研修講師多数◎中国工場コンサルティング実績 日系中国工場品質改善及び管理体制の見直し(広東省)、中国企業品質管理体制の構築(福建省1社)、中国企業労務人事管理監査対応指導(パートナーコンサルタントと共同で実施:広東省1社)、米国D社の労務人事監査指摘事項への対応を指導、中国工場品質管理体制の構築(広東、大連など2社)、中国工場運営管理支援(広東1社)、外観検査の精度向上指導(広東1社)、中国生産委託先工場監査代行(広東1社) 国内工場管理の見直し及び製品コストダウン、外灯製造会社の5S指導、金属加工会社の品質管理・改善、生産性向上指導(1社)、金属加工会社の組織再構築、経営改革指導(1社)、板金塗装会社の5S指導(1社)、環境関連企業の新工場立ち上げ支援(1社)◎製造業向け社員研修実績 中国人管理者教育(広東、大連、厦門など3社)、コーチング研修(2社)、来日した中国企業スタッフ研修、中国赴任前研修(パソナ様)、若手社員向け中国工場の問題点と対処法(和歌山県工業技術センター様)、中国工場品質管理講座&異文化コミュニケーション(富士通テレコムネットワークス様)、仕入先様品質管理勉強会 テーマ:中国工場での品質管理の進め方(株式会社オートバックスセブン様)、中国への生産委託に伴う工程/品質管理のポイント(N社様、I社様) ◎著書 こうすれば失敗しない!中国工場の品質改善<虎の巻>(日刊工業新聞社)、雑誌「標準化と品質管理」2012年8月号特集記事執筆(日本規格協会)、外観検査の不良見逃し・ばらつき低減(技術情報協会・共同執筆)、通信教育講座「外観目視検査の進め方と留意点」担当講師(テキスト執筆、添削指導) ◎KPIマネジメント http://www.prestoimprove.com/index.html ブログ「中国工場での品質管理・品質改善」https://ameblo.jp/prestoimprove/