中国企業も自動化機械の導入を進めている!!
現在指導している中国企業の製品は、お客様のところで
組立をして使用するものです。セールスポイントのひとつは、お客様での組立工数を可能な限り少なくするために、中国工場でプリアッセンブリーを行って出荷していることです。
プリアッセンブリーは大きく分けて2つあります。1つは、製品をほぼ組立ててしまい、お客さんは、組立角度を調整するだけで済むようにしているもの。
もう1つは、組立に使うボルトやナットを部品に組み込んでおくというものです。それによって、お客さんがボルトやナットを組み込む手間を省くとともに、それらの紛失を防ぎます。
こうしたお客様の「面倒くさい」を工場側でやっておくことで、付加価値を高めているのです。実際に部品にボルトとナットの組み込みは、作業者が手で回すという面倒な作業です。
この工場の方針として、生産量が多いものは機械による自動化を進めるというのがあり、それに対する投資は積極的に行っています。既に数量の多い部品へのタップ加工は自動化が完了しています。
前述した部品にボルトとナットを組み込む作業も自動化を検討しており、試作機が入っています。ところが組み込む部分は自動化されていますが、部品の供給は自動化されていないので人が供給しなくてはなりません。
これでは、機械1台に作業者1人が張り付くことになり、機械化した意味がありません。部品の供給部分も自動化した全自動機にする必要がありますが、もう少し時間がかかると思われます。
一方で、作業者が組み込む作業の半自動化の検討も進めています。これは部分的に導入しており、手作業に比べると速いし作業者の負担も減っています。この作業方法を突き詰めてどこまで効率を上げることができるかをやっています。
自動化機械の出来によっては、半自動を進めた方がよい可能性もあります。並行して進めて、よい方を選択すればいいので、とても楽しみです。
作業を機械化、自動化するときに注意することは、機械化する前に作業のムダを取り除いておくことです。
そうしないと作業のムダも一緒に機械化してしまいます。