中国企業のISOはあてにならない!!
ISOの認証は、その企業の品質を保証しているものではありません。
これは日本でも同じことです。
ただISOを取っていれば、
その要求事項に基づいた管理をしているから品質管理も出来ていると連想する訳です。
つまり「ISOを取っている=管理は出来ている」
という前提条件があって初めて連想できるのです。
日本での場合、この前提条件は比較的多くの企業で成立していると考えることが出来ます。
ところが中国企業の場合、
「ISOを取っている=管理は出来ている」とはならないので注意が必要です。
特に中国のISOはお金で買うことが出来るので、このような傾向が強いと言えます。
実は最近訪問する機会があった中国企業はまさにこれでした。
ISOを取得しているので、その要求に基づいた規定や要領類は揃っていました。
ルールは決まっている訳です。
実際に工場の帳票類や各部門の書類を見せてもらうと、
漏れや抜けがたくさん見つかりました。
作業者はもとより管理者にルールを守る
という意識がないことが背景にあると感じました。
さらに付け加えると、
なぜルールを守らないといけないのか、
なぜそのようなルールになっているのかがわかっていないようでした。
中国工場でルールを徹底するのは簡単なことではありませんが、
地道に「なぜやらないといけないのか」
「どうしてそのやり方をしているのか」
を理解してもらうことが長い目で見たときにポイントになります。