中国企業のチャンピオンサンプルに要注意!?
前回は、中国工場における使用部材の変遷について話をしました。
最初は、日本から送り込む。次に、日系中国工場から調達。さらに、台湾・香港・韓国系中国工場から調達そして、中国企業からの調達にたどり着く。その中国メーカーの部材を使用することで、自社製品の品質レベルを下げていることが起きています。
原因はいろいろありますが、その中の1つに評価した中国メーカーのサンプルと実際の量産で納入された部材のレベルが違うことが起きている。中国メーカーが評価用に出してきたサンプルが、実は量産品のアベレージレベルのものではなかった。規格があるとすればその上限にあるようなレベルの高いサンプルだったのですね。
このようなものをチャンピオンサンプルと呼んでいる。
中国メーカーも故意にこのようなサンプルを出している場合もあり、これは悪質と言わざるを得ない。わたしなども経験の浅いときは、サンプルをもらったときに量産でのアベレージレベルのものと勝手に考えていました。
中国工場に携わっている方とお話する機会が多いのですが、出してくるサンプルはアベレージ品と思っている方も少なからずいます。現実にもらったサンプルがアベレージ品であるとは限らないので、それを評価する際には、どのレベルのサンプルかをしっかり見極めておくことがあとあと痛い目を見ないために大事なことです。
恥ずかしい話ですが、サンプル評価で勝手にアベレージ品と思い、何回もあとで痛い目を見たのは、実はわたしです。同じような失敗を読者の方にはして欲しくないです
ね。