中国人スタッフの勘違い?
顧客要求を勝手に受入れ、現場に指示してしまった中国人管理者のAさん。
今回の対応方法は、手直し要否の判断基準を顧客サイドで決定する。
また、原因が顧客サイドにあるため、
対応の実施費用も顧客が負担することになるので、
対応実施に当たっては顧客からのゴーサインが必須でした。
顧客の日本本社の指示に基づき特別対応を始めるために現場に行って初めて、
既に対応を実施していたことがわかり日本人品質管理責任者はびっくりしました。
また、このことがひょんなことから顧客に知れてしまい、
「勝手なことをするな」と怒られてしまったのです。
ちょうどよい機会と捉え、現場への指示系統について見直しをすることにしました。
見直した結果は次の通りです。
「現場への指示事項は、今まで通り品質管理責任者が決定し、工場管理者へ指示を出す」
品質に関わる重要な指示は、
・工場管理者が現場への指示書を作成する
・品質管理責任者の承認印をもらう
・その指示書に基づいて現場に指示をする
指示書を作成することの利点は次のことが考えられます。
・工場管理者が指示の内容を正しく理解しているか確認できる
・指示書がないと現場に指示を出せない
・指示内容の履歴を残すことが出来る
この工場では、工場管理者を育成するために現場への指示は、
Aさんの仕事、責任としていました。
それが間違って理解されていた面もあったようです。
このことでAさんは自分が偉くなったと思い、
現場は自分の指示でどうにでも動くと勘違いしていたようなのです。
出典:中国人スタッフの勘違い?