中国人の採用面接のコツ!!
前回中国人の採用面接をした際の内容を紹介しました。
読者の方に「中国人採用面接」に関するアンケートを行いましたので、結果をお知らせします。
問:あなたは中国人の採用面接の経験がありますか。その結果はどうでしたか。
回答:
面接したことがあり、狙い通りの人を採用できた 52%
面接したことはあるが、はずれ人材を採用した 21%
面接したが、可もなく不可もない人だった 14%
面接したことがない 14%
この結果を見ると、半数以上の人が狙い通りの人を採用できたと言っています。はずれ人材を採用してしまったという人は21%でした。みなさん、すごいですね。
事前の予想では、もっとはずれ人材を採用している割合が多いのでと思っていました。それだけみなさん人を見る目があるか、十分な準備をして面接に臨んでいるのでしょう。
中国人採用と面接について、かつて北京で総経理をやっていた知人がコメントを送ってくれました。長文でしたので、ポイントに絞って紹介します。
◆人材を採用する際に考えるべき前提として、日本型のOJTは中国では通用しないということ。日本でそれができるのは、均質な人材の確保ができるからです。中国でできないのは、中国ではよい人材とダメな人材の差が非常に大きいからで、ダメ人材をいくら鍛えてもよくならないということです。
◆ですからダメ人材は、ずっとダメ、そう中国では割り切って人材の選択/育成をする必要があります。ダメ人材はそれを採用しないのが一番です。
◆採用するときが非常に重要になるのです。中途採用の面接でのポイントは、履歴書を読み込むことです。
◆中途社員の採用面接に際して、特に留意すべきは、前もって提出された履歴書を徹底して読み込むことです。学歴/職歴等の虚偽の申告や、能力の誇張はないかなど、面接で確認すべきところを整理します。
◆私の失敗談ですが、取引先を退職した社員を採用した時のこと。彼女の履歴書に日本語が少しできると書いていたのを見落としました。「こんにちは」等2~3語を話すだけなのに、堂々と履歴書に書いて日本企業に応募してきた。大胆というよりも世間知らず。でも、この誇張した能力の確認を怠りました。
◆取引先への問い合わせを採用後に回してしまい、取引先の社長からは弊社がクビにするレベルの社員を採用するとは、お宅の会社を見損なったとお叱りを受けました。
中国人は少しでも知っていれば、履歴書に「できる」と書くのは、よく言われることです。それを見抜くには、面接でしっかりチェックするしかありません。
学歴や職歴詐称についても、履歴書をしっかり見て確認すれば、多くは見抜くことが出来るでしょう。ただし、そのためには、しっかり履歴書を読み込むという準備が欠かせません。ダメ人材を採らないためには、こちら側も工数を掛けることが必要だということです。