中国人の指導は中国人にしかできない?!
前回の「命がけの技術者」で紹介したコメントには続きがあって、中国工場のトップとしての心構えを伝えてくれています。
Aさんの会社では中国にいくつか工場を持っており、自分の工場も含めて「数年前に比べて日本人駐在員と中国人スタッフの距離が開いている。」と感じているそうだ。
それは、「ある程度、会社が巡航速度に入って、誰でも運営できるようになると、こうした事態が発生する。」と言っている。
そして「将来を非常に危惧している。」と付け加えている。
コメントの続きを紹介します。
◆つい最近他の工場を軌道に載せ、管理の形を作り上げて、今は日本で要職に就いている方に話を伺ったら、彼曰く、とにかく日本人だけでは中国人は指導できない、動機付けできない。
◆中国人を指導できる中国人を育てるために、自分の経験した、知っている事をできるだけ伝える為のコミュニケーションを心がけてきたと。
◆文字にすれば当たり前の事、その当たり前の事を、当たり前として、愚直に実行するのが中国での成功の鍵かと……
中国人を指導できる中国人を育てる、これはその通りだと思います。
ここではトップマネジメントについて言っている訳ですが、工場の中にはいろいろな階層レベルがあるので、それぞれでこれが出来ると強いですね。
できるところから中国人が中国人を指導するようにしていくとよいと思います。
従業員教育などはまさにこれでしょう。
ただここでも、そのための初期段階では日本人がやる必要があります。
当たり前のことを当たり前に出来る、中国工場でこれが出来ていれば、それはいい工場と言えます。
以前紹介した中国工場のABCですね。