2017/7/27 ものづくりニュース
中国では8時に着替えてOKか？
中国では8時に着替えてOKか？
前回ある日系企業で始業時間である8時にはまだ作業者が更衣室で着替えている、始業時間が守られてなく問題であると書いた。
これについて読者のZ様からメールをいただいた。ありがとうございます。
Z様のコメントを紹介します。
「僕の感覚からすると中国では、そんなに驚くほどのことなのかなぁ、といった感想です。
中国の場合、大きな変化の中にあるので、常識、あたりまえがなどないわけですが、ちょっと前の国営企業では、前回紹介したの会社はあたりまえで、少なくとも8時から着替えを始めたなら没問題！ だと思います。
つまり仕事のための着替えは、仕事の一部ですから就業時間中にやること、それどころか仕事で汗をかき、シャワーを浴びるのも仕事のうち、つまり就業時間中シャワーを浴び、作業服を洗濯するのも就業時間中です。
僕の駐在していた中日合資企業でも就業時間中に洗濯やシャワーを浴びる従業員がいました。それを見た日本人駐在員が激怒していましたが、日本人へは僕から事情を説明し、中国人従業員へはマイルドに是正を求めたのと、非常に温厚な地域性もあって騒ぎにならずに、うまく改善できました」
今日のポイント
正直Z様のコメントには驚いた。わたしの感覚では始業時間には作業を始められるようにするのが当たり前だと思っていたからだ。
もちろん、始業時間に朝礼をする工場も多いし、始業時間前に朝礼を始めて始業時間には作業を始められるようにしている工場も多い。
一品ものの機械やその部品を扱っているZ様とは業界が違うことがある。また、Z様は国営企業を例に挙げていることもあり一般の企業との違いにつながっているのではないか。
また、会社の業務の都合で着替えをする必要がある場合、それを仕事とみなして始業開始時間からの着替えでOKとしている。これは確かに道理ではあるが、工場運営では違うように感じる。
Z様も放っておいている訳ではなく、マイルドに是正を求めて改善をされているので、根本的には同じ想いであるように思っている
補足
実はこの工場、守られていないのは始業時間だけではなく昼休みも同様であった。午後の開始時間に更衣室にやはり作業者がいる。それに加え、昼休みの始まる時も問題であった。
昼休みが始まる5分くらい前になると一部の作業者が作業を止めて更衣室に来て着替えを始めてしまう。これについても工場長、副工場長はわかっていながら何の手だてもしていなかった。
