ヤマハ、機械やロボットとの“自然な会話”を実現する新技術を開発

ヤマハ株式会社は、人間らしい自然な対話ができる音声対話システムの構築を支援する自然応答技術『HERTalk』を開発、同技術の一部を利用できるソフトウェアとハードウェアのライセンス提供を開始したことを発表した。

音声対話システムを搭載した機械やロボットと対話する際、その声を聞いただけですぐに“機械”とわかる不自然さを感じることが多い。同社はこれに対し、「韻律」に注目したという。

人間同士の会話では、呼びかける方の発話の声の強弱や長短、高低、間、抑揚などからなる「韻律」に応答者があわせて話すことで、自然で心の通う会話を成立させている。一方、機械音声による対話システムは、人間の発話の韻律に合わせることなく応答をおこなうので、どうしても不自然になる。

この不自然さを解消し、自然な会話を支援するのが、高度な音声処理技術を用いた『HERTalk』だ。人間の呼びかけの韻律をリアルタイムに解析し、応答に適した自然な韻律を導出することができるという。主に既設の音声対話システムへの組み込みを想定しており、今後も機械と人間との自然な会話の実現に貢献していきたいとのこと。

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