ピンセットは奥深い…??身近な必需品の素朴なギモンを調べてみた。

ピンセットは奥深い…??身近な必需品の素朴なギモンを調べてみた。

半導体業界の工場ならばどこでも使っている道具、「ピンセット」のハナシをしたいと思います。

皆さんも小学校や中学校の理科の授業で一度は使った事があると思います。女性であれば眉毛を整える時に、男性なら鼻毛を抜く時等々、使い方は様々です。

そんなピンセットですが、細かな部品を扱うここセブ工場では、最も身近な道具であり、従業員の必需品でもあります。

 

英語では、tweezers。

……何故ピンセットと呼ばれるのだろう。

ところで、ピンセットとは何語なのでしょうか?ピンセット…? 英語…?

 

いいえ、英語だとtweezersと書き、「トゥウィザーズ」と発音します。

では、なぜピンセットと呼ぶのでしょうか?

正解は……オランダ語で、pincetと綴るからなのです。

 

また、フランス語で「つまむ・挟む」ことをpincerと言い、挟む道具をpinceと言います。このpinceに「小さいもの」を意味する-etteがつき、「pince+ette」で「小さな挟む道具」となったとも言われています。

ピンセットは、元々、髪の毛や眉毛を整えるのに使われたり、医療分野で使われるのが始まりだと言われています。

全く異なる分野で活躍するピンセットですが、共通して言えるのは、指先では掴めない小さい物を掴むための道具として作られたということです。

 

世界中で生産されるピンセット。

一体どこのピンセットを使うべき??

私の父は獣医で33年働き、兄は歯医者として現在働いてることもあり、医療器具はドイツの製品でなければ安心して使えないと聞いてました。…調べてみると、ドイツ・オランダ・スイスと昔から医学が発展していた国の製品は信頼度が高いからだそうです。

 

そんなことを調べている時に面白い記事を見つけました。

某芸術家が、細かいオブジェクトを製作する際、スイス製の医療用ピンセットを愛用しているんだとか。

理由は、他種類のピンセットと比べて、非常に使いやすいとのこと。

 

確かにセブ工場でも、スイス製のピンセットを使用している部署が有ります。

(写真上:使用しているピンセットの一例)

 

チップや部材の大きさや形に合わせて使い分けるためにこのような形をしています。

セブ工場では(特に光部門では)、非常に小さな部材を取り扱っているので、上の写真のように特殊な形をしていたり、もしくは既存のピンセットを使いやすいように加工するなどの工夫をしています。

このようにピンセットと一言でいっても、使用目的に合わせて様々な種類があるものなのです。

 

普段何気なく使っているピンセットですが…調べてみると奥深い!!!

なんとなく、ピンセットへの愛着が湧いた気がします。(笑)

以上、ピンセットのご紹介でした。

 

余談ですが…

先日、チップキャパシターをトレーに移す作業を練習している新しい作業者に交じって、久々にピンセットを使ったのですが、かなりの量のチップを飛ばしてしまいました。

…現場の皆さん、ごめんなさい。(涙)


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。