ネイルと化学の面白さについてざっくりプレゼン

ネイルと化学の面白さについてざっくりプレゼン

こんにちは、たまごです。

 

わたしは長期休暇や年末年始などに、1週間だけセルフネイルをするのがひそかな楽しみです。

特に、私はジェルネイルと呼ばれる、爪がツヤツヤしやすいネイルが好きなのですが、今日はそんなジェルネイルについて、化学の話をざっくり交えたプレゼン(?)をしてみたいと思います!(興味が無い人ごめんなさい笑)

まず、自分でネイルをしようと思った時、マニキュアにするか、ジェルネイルにするか選ぶことになります。

 

マニキュアというのはアルキド樹脂などといった熱硬化性樹脂が入っています。

熱硬化性樹脂は熱を加えて固めるものですが、指を熱するわけにもいかないので、ネイルでは自然乾燥(もしくはドライヤーなど)で乾かして固めます。

特別な道具は必要ありませんし、どこでもできるのがメリットです。

一方で、固めるまでに時間がかかり、そのあいだに塗ったネイルが垂れてきて歪んでしまうことがあります。

待っている間にホコリが着地して悲惨になることもしばしば。

ものぐさな私は待てずに手を動かしてしまったり、一度に塗ろうとして厚めに塗ってしまったりして、失敗する率90%となっています。(下手なだけ?)

 

一方、ジェルネイルは、ウレタン樹脂(接着剤や車の塗料に使われる)などの紫外線硬化性樹脂が入っています。

この紫外線硬化性樹脂というのは、紫外線のエネルギーにより、短時間に重合硬化するというもので、UVライトを当てれば30~60秒ほどで固まります。

そのため、作業は太陽光の当たらない室内でやらなければならず、UVライトの照射機(1000円~)が必要になってきます。

ですが、ものぐさな私としては、だんぜんジェルネイルを推します。

すぐ乾くので垂れにくいですし、待ち時間が非常に短いです。

そしてジェルネイルはすぐに固まりますし頑丈なので、失敗してもすぐにヤスリで削ってごまかしたりできるのです。失敗しても「やっちゃった~!」感があまりありません。

 

また、マニキュア、ジェルネイル両方とも、ベースコートと呼ばれる接着効果を高めるための下地(揮発性を高めるための溶剤を多く含む)を塗ったり、トップコートと呼ばれる仕上げ剤(光沢を出したり、耐久性を上げるために皮膜形成剤を多く含む)を塗ったりするのが長持ちさせる秘訣です。

ですが、面倒くさい…。

何回も塗って固めてしているうちに出掛ける予定が迫ってくる。そして肩がこってうめき声がでる。塗り終わったころには4~5時間たっていることもよくあります。

しかもそれだけ頑張ってもせいぜい2週間程度しかもたず、塗った色にも飽きてきます。

 

しかし!

そんな、「とっとと塗りたい!」「でもキレイなネイルにしたい!」「2~3週間同じネイルはつまらない!」「サロンにいくほどお金が無い!」という私みたいな人のために、ワンウイークジェルネイルというものがあるのです!

これは、「すぐに塗り終わる」「トップコートが無いにもかかわらず、ツヤがキレイ」「ベースコートが無いが、その代わり塗った後ペリっとはがせる」という代物です。

成分自体は普通のジェルネイルと変わらないみたいですが、おそらくはがれやすくするために接着材を少なくして、耐久性を上げるために皮膜形成剤(ニトロセルロースなど)の配合を多くしているのではないか…と推測します。

セルフネイルの弱点を逆手にとっている製品なのがすばらしいです。

セルフネイルを試しにやってみたいけど、キレイに仕上げたいというアナタにおすすめです。

 

ということで、長々と語りましたが、ネイルと化学の面白さがちょっとでも伝わったらうれしいです。

まだまだこれから技術が発達して、新しいネイルがでるのだろうな~とわくわくします。

是非みんなでやりましょう!

テクダイヤのセルフネイル部 幽霊部員より。笑

 

【参考】

恵比寿ネイルサロンLog より

http://www.log-nail.com/cat168/

株式会社スリーボンドHP より

https://www.threebond.co.jp/ja/technical/seminar/ucuringvresin.html

 

■テクダイヤ技術向上ブログ
テクダイヤの開発・生産に携わる、若手エンジニアによる公式ブログ。技術情報はもちろん、失敗談や体験談など有益な情報を幅広くお伝します。


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。