テレビの受信障害と自然環境の変化の関係
「テレビが映んなくなっちゃったんだけど……」と、実家の母親より電話が入った。
心当たりがいくつか浮かんだ。
1、平成初期型のブラウン管テレビが寿命を迎えた。→いや、まだまだ使えるはず。
2、安物の地デジチューナーが故障した。→この可能性が高い。
3、アンテナ線をネズミに喰いちぎられた。→田舎ではフツーにあるトラブルです。
お気に入りのテスター、工具を持って修理に赴くと、原因は別のところにあった。
アンテナが、あさっての方向を向いているではないか。
強風が吹いたわけでもないし何でだろ?と母親に心当たりを尋ねたところ、「そういえば猿が屋根に登ってさわいでいたねぇ」との事。
当地では、ハイキングなどで山に入っていくと、猿、シカにはよく出くわすが、最近では人里まで下りてきて「わるさ」をしているらしい。
とりあえず修理を終え、久しぶりに実家周辺を散策してみたところ、何やら看板が立っている。
【アライグマを捕獲するワナを仕掛けてあります】
アライグマ!?
私の年代でアライグマといえばテレビアニメ「あらいぐまラスカル」だろう。
最終回で、森に帰っていくラスカルと少年の別れのシーンでは、家族にばれないよう涙した方も多いと思う。
ところでアライグマはアメリカ原産ではなかったっけ、なんでこんな山奥にいるの?と思って調べたところ、どうやら古くから日本各地で自然繁殖が進んでおり、近年では特定外来生物として大きな問題となっているらしい。
子供の頃より、イノシシ、タヌキなどに畑を荒らされて困っていたが、それに加え、猿、アライグマと新たな問題が加わり、自然環境の変化に頭を悩ます週末となってしまった。