チャンピオンサンプル
何の事だかわかりますね。これに対してメルマガでアンケートを行なったところ、
お二人の方からコメントいただいた。前回は、アパレル業界の方からのコメントを紹介しました。今回は、電機業界の方からのコメントを紹介します。
◆中国メーカーの品質実力を見誤った失敗は多々有りますが、チャンピオンサンプルをアベレージ品と見誤った事は無いです。
◆まぁ、電子部品業界での経験ですから、サンプルを評価する際にサンプルの素性やサンプリングをキチンと把握するのは欠かせない事柄になっていました。
◆もちろん、騙されそうになった事も多々ありますが、バラツキや製造過程の詳細をチェックしたり問い合わせたりすれば、どの様なリスクが有るか、大体は判りました。もちろん、それでは判明しないモノやケースが有るのは当然です。
◆それ以上に大変なのは、限度品サンプルや偏りの無いアベレージ品の入手です。更に、チャンピオンサンプルを出してくれと頼んで、それでも規格ギリギリであった様なケースの方が困ってしまいます。
◆中国メーカー品で困るのは、日本のメーカーであればプロセス上、アベレージ品と見做して良いものが工場の現場管理者が替わる度に大きく変動してしまうようなケースです。その様な管理体制をも併せて品質実力の把握に失敗し、痛い目を見ておりました。
このコメントの中では、最後のところがとても示唆に富んでいますね。工場の現場管理者が替わることは往々にしてあり、それによる変動もしっかり頭に入れる必要がありますね。
中国工場セミナーでも、このチャンピオンサンプルの話題は取り上げています。参加者の声を聞いてみると、程度の違いはあるにせよ、サンプル品のレベル判断で苦労された経験はみなさんされていました。
出典:中国工場での品質管理・品質改善