セラミックコンデンサの不良解析 3現主義にチャレンジ!

セラミックコンデンサの不良解析 3現主義にチャレンジ!

こんにちは。品質保証部のたまごです。今日は、製品の不良解析について書こうと思います。

不良解析に一番重要なのは、3現主義! 3現主義とは……現場、現物、現実のことです。

これは色々な解釈ができるとは思いますが、わたしは下のようなことを意識しています。

 

現場→工場でどのように製品が作られているか、ちゃんと知っていること

現物→不良品そのものをきちんと観察すること

現実→起きている状況を客観的にみること

 

現場、については、現地に足を運んだり、勉強したりといった方法が考えられますが、弊社は工場がフィリピン。

なかなか頻繁に足を運べないので、人に聞いたり、写真を送ってもらったりしながら、たくさん情報を仕入れてくる必要があります。

現物と現実のところは、日本でもできます。

 

現物を入手して、自分で肉眼・顕微鏡・金属顕微鏡・SEM……等、色々な方法を駆使して、ひっくり返したり側面から見てみたり、色を見たり写真を撮ったり。

とにかく1つの不良品をこねくりまわして、どんな情報でもいいので拾っていきます。

 

たとえばですが、例としてはこんな感じ。↓

顕微鏡・金属顕微鏡で観察して…どこが悪いのか仮説を立てます。

Image8-2

その後、SEMで高倍率で観察して、もし異物がついているなら、元素分析する!……などなど。

Image8-3記の写真ように、元素分析結果が出てきます)

弊社の中で分析しきれない場合は、外部の分析会社さんに委託したり、相談したりしながら解析していきます。

もちろん、「こういう理由で不良が起きているだろう」と仮説を立てて観察をはじめるのですが、観察中に思っても見ない現象が見つかったり、思い通りの観察結果が得られなかったり、ということも多いです。

また、私がみても気づかないけれど、ベテランの方が見ると、全然違う観察結果になる……ということもあります。

 

このへんが、3現主義の「現実」の難しい所だなあと感じながら、

今日も顕微鏡に向き合います。

品質保証部 たまご


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。