シーケンス制御講座「シーケンスとは」
基礎からはじめるシーケンス制御講座
最低限の知識:シーケンスとは
シーケンスとは何でしょうか?
普通に調べると「順番に並んだ」などの意味になります。
ここではシーケンス制御ということなのですので、順番とおりの制御となります。
順番とおりの制御といってもわかりにくいと思いますが、あらかじめどのように動作をするかプログラムしておき、実際にプログラムとおりに動かすのです。
たとえばコンベアで製品が流れてきました。
コンベアの端まで行くとロボットが製品をつかんで机の上におく。
このような動作もシーケンス制御で行います。
まず製品を確認するためのセンサーがついています。
このセンサーが反応したら、ハンドを製品の上に持っていき、ハンドを下降し、ハンドを閉じる。
このように製品を掴んで机に移動する。
この一連の流れをシーケンス制御で行うのです。
もっと身近なもので説明すると、代表的なものがエレベータです。
すべてのエレベータがシーケンス制御かどうかは分かりませんが、たとえばボタンを押せば、押した階にエレベータが来て、ドアを開ける。
人が乗って中から行き先のボタンを押せば、ドアが閉まり、行き先の階までエレベータが移動します。
到着すればドアが開きます。
このようなこともシーケンス制御で可能です。
シーケンス制御では順番どおり、一種類の動きしかできないように思えますが、実は条件を加えることにより複雑な分岐も容易にできるのです。
条件というのは、エレベータで説明した行き先ボタン等も条件になります。
またデバッグも容易に行え、プログラム実行中にプログラムの一部を書き換えることもできます。
この使いやすさにより、産業機器などにもよく使われています。
それではシーケンス制御を実現する機器を見ていきましょう。
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