グローバル企業で働くということ(TECDIA)
“グローバル企業”
近年では広く浸透しているこの言葉。
就活サイトやSNS等の広告でも、煌びやかなサムネイルをよく目にする。
各業界を先駆的に牽引する企業・ビジネスパーソンを彷彿とさせる言葉、
“グローバル企業”について、どのような認識をお持ちだろうか。
“国外市場への製品・サービス展開”
“国外に拠点があること”
“社員が多国籍であること”
定義の解釈については、流行り言葉たる所以もあり、web検索すると容易に確認できる。
因みに、こういったグローバル思想についてWiki先生はこう言っている。
“地球を一つの共同体と見なして、世界の一体化(グローバリゼーション)を進める思想である。
字義通り訳すと地球主義であるが、通例では、多国籍企業が国境を越えて地球規模で経済活動を展開する行為や、自由貿易および市場主義経済を全地球上に拡大させる思想などを表す。”
(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
かくいう弊社も日系企業でありながら、フィリピンのセブ島に生工場を持ち、
世界中の顧客へ製品を提供している。グローバリズムを持った一企業といえるだろう。
↑TECDIA拠点
グローバル企業の代表2タイプ
グローバル企業を謳う、日系企業について
大きく分けて2つのタイプがあると私は考えている。どちらが正しい、誤りという話ではない。
(1) 海外トップ企業の様な社風を目指すことで同じ土俵に上がる
(2) 日本企業として技術・製品を世界市場へ売り込む
(1)は 日本企業であるよりも、世界の1企業であるというスタンス。
世界の状況について、フラット化という言葉を用いて説いたジャーナリストもいるが、
世界的大企業に倣ってビジネススタイルや社風を形成することで、世界に通用する優秀な人材を育てるという考えだ。
TECDIAについては(2)で、(1)のように海外企業の様な企業を目指しているわけではない。
海外をも土俵に日本の技術・精神を武器に戦へ行く。但し戦闘員には日本人もいれば外国人もいる。
といった具合だ。
因みに日本語は勿論、英語やら中国語やら、様々な言語が飛び交う社内だが
日本語が流暢な人が多いのもあってか、すれ違い様の挨拶は「お疲れ様です」である。
TECDIAの社風は?
入社2年目、私個人が感じる一番の特徴は “自分とは異なる考えを受け入れる社風”である。
勿論、これは外国人社員との関わりに限った話ではない。
社会人として当たり前の前提条件かもしれないが、どのタイプのグローバル企業でも重要で、
社風として認知されるほどに浸透するのは、非常に難しい事だ。
外国人と時間をともにしていると、日本人の当たり前に対して新鮮さや気づきをもたらしてくれる。
我々がそう感じるように、彼ら外国人にとってもまた、日本人が考える視点は自分とは異なる視点である。
これまでの人生を全く異なる環境で過ごしてきた人間が、
1つのプロジェクトを完遂するために意見を出し合う。修正し、トライ&エラーを繰り返す。
そんな中で、互いの意見や考えを尊重できないチームでは決して良いアイディアは出てこない。
他人の文化や考え方を尊重し、自分の考えと掛け合わせることで、より優れた答えを出す。
言葉で見るよりもはるかに体力を使うが、非常に重要な事だ。
弊社内にはMES(もう、遠慮は、しない)なんて造語があるくらいだ。(社長作)
就活時代を振り返る
就活当時、私が”グローバル企業”という言葉を見て期待したことといえば
〇 年齢に関係なく言いたいことが言える社風
〇 多様な考えを持つ人と働ける
✕ 年功序列
✕ 退屈の業務の繰り返し
といったところだろう。
今となっては手前恥ずかしく
「え、それってグローバルかどうかは関係ないんじゃ……」と突っ込みたい気持ちは置いといて。
私は元来、自分の考えに対して”それは違う。”と言ってくれるような人が好きな性だ。
答えが変わるかどうかではなく、色々な考え方を得て導き出す自分の答えはより精錬されていくようで
その感覚は非常に癖になる。
自分と異なる考えを持つ人=異なる環境で育った人=外国人?というような安易なマインドで
顧客や社員の”外国人”という存在が社風や業務に大きく影響していると考えていた。
しかし実際には、彼らと接点を持つことがゴールではなく、互いに異なる考えを持つ人間同士が協力し、
時にはぶつかり合って火花を散らし、アイディアを生み出していく必要がある。
考えが異なることが多ければ、意見の衝突も増える。だが、
“在籍年数に関わらず、自分の意見をしっかりと主張したい。”
“自分とは異なる考え方に出会うのがこの上なく幸せ”
なんて感じる人は非常に有意義な時間を過ごすことができるだろう。
あくまでTECDIAを一例に、グローバル企業の社内についてフォーカスしたが、
海外の顧客と取引をする上では顧客(国)の文化や歴史、ビジネスの慣習を理解することなど、
国内顧客とは違った必須事項がある。
また機会があれば、今度は社外に目を向けてまとめてみようと思う。
最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。
以上