よい資格認定でも漏れはあった!
前回までで資格認定を仕組化してうまく活用している会社の事例を紹介しました。
資格認定をうまく回すにはそのための教育がしっかりできることが前提となります。この会社はその教育部分もしっかり仕組化していました。
新規購入の工場監査であったのでQC工程表をベースに工程を一からチェックしていきました。
今回購入する製品が流れていない場合は、先方の了解を得て類似製品の工程で問題の有無を確認しました。
最初の方の工程で材料を炉で乾燥させていました。炉は3台あり、どの炉を使ってもよいことになっていました。
実施記録をチェックしていくと実施した日付、時間、温度、材料名、ロットNoなど必要なことは記載されているようにみえました。
ところが3台の炉の記録がひとつになっており、どの炉で乾燥させたのかわからない状態でした。
細かい話ではありますが、これでは炉に故障や異常があったときに後追いができずすべての材料・ロットが対象となってしまうことになります。
炉ごとに乾燥記録を付ければよいだけなんですね。よく管理できている工場でもこのようなことはあります。
話が横にそれてしまいました。資格認定の話に戻します。
最初の工程でできたものの検査をある装置を使って行っていました。
その装置の所で検査内容の確認と発見された不良の処置について聞きました。先方の担当者は丁寧にそれについて説明をしてくれました。
その中でこの装置の検査判定は誰でもできるものではなく、それなりの人がやらないとできないとの話がありました。なるほどと思いその時に検査をしていた検査員の名札を見ましたがこの装置の検査資格はありませんでした。
次回に続く。