もぐらはたたいてもすぐに現れる!!
前回は、ニューヨークの地下鉄の凶悪犯罪対策を例として、中国工場も同じだと言いました。
それが取引先指導とどのように関係するのかを今回話したいと思います。
わたしは取引先指導に関しては、限られた時間の中でいかに成果を出すかをずっと考えていた。
その結果辿り着いたのが工場管理の基本を徹底させ、不良を外に出さない仕組みを作ることでした。
このやり方で多くの仕入先で成果を出すことが出来ました。
今回はこれの全体像や考え方を書きたいと思います。
実は、中国企業の品質管理・工程管理でも同じことが起きていると言えるのですね。
大きな不良が発生すると、当然のことですが対策を講じます。
でもそればっかりに目が向いていると、不良を生んでいる本当の要因を見ていないことになってしまいます。
わたしも取引先指導を始めた当初は、取引先に行ってやっていたことと言えば、発生した不良の対策の実施確認でした。
しかしながら、対策確認をして実施されていても、違う不良が次から次に発生し、納入されてきました。
もぐらたたきをやっても、いろんなもぐらがいろんなところから出てくる訳です。
発生した不良とのいたちごっこのような日々が続いていました。その連鎖を断ち切るにはどうしたらよいかずっと考え、試行錯誤してきました。
その結果が、先方で発生させてしまった不良を先方の中で確実に止めるようにすること、すなわち不良を外に出さない仕組みを作ることでした。
不良が社内で検出されずに外に出てしまう、顧客に納入されてしまうのは、工程検査や出荷検査が機能していないからです。
先ず、取引先の検査を機能させることに取組みました。