「良い仕事」ってなんだろう。文化の違いから考えるフィリピン人と日本人の考え方。
テクダイヤ+CMIには、海外経験が豊富な社員が多い。
全体的に見ても、外人社員が多いことを考えると、我が社は多国文化の集まりだなとおもう。
先日、2人の先輩とフィリピン人の文化・習慣・考え方について話をした。
もちろん、この先輩たちも海外経験の持ち主であり、両者ともに前職で海外赴任経験、出張ベースだと、アジア・東南アジア各国、インド、ブラジル、アメリカなどに行かれたことがあるとの事。
「現地人はちゃんと仕事をやってくれている」から話が始まった。
ちゃんと仕事をする、これはどういう意味だろうか?
言われたことをやる(手順書に書かれている事を全てこなす)なのか?
それとも、次の事を考えて、業務内容に書かれている以上の事なのか?
確かにCMI現地人社員(ほぼ全員)はJD(Job Description=業務内容)に書かれている事は行っている。
会社が設定した仕事=JDをこなしてくれるので、Goodなのだが、時には裏手に出てしまう時がある。
例えば、何か突発的に起こり、今すぐの対応が必要な事態とする。
さぁ、作業者はどう動くのか?
自分だったら、対応しきれる範囲であれば、さっと対応する。
もしダメだとしたら、光より早く動いて、近くにいる現場責任者に報告・連絡をする。
ルール上では、作業者やスタッフはJDに書かれている以外の事をしてはいけない。
すると、ペナルティーが受ける事もあるからである……
となると、この事態では間違いなく、作業者は動けなくなる事になる。
何故だろう?
何故、とっさに動くことが出来ないのだろうか?
もしかしたら、フィリピンの文化・歴史が関係しているのではないか?
フィリピンは400年以上もの間、スペイン・アメリカ・日本の植民地となっていた。
そのせいかルール違反=言われたこと以外の事をするのは御法度、という習慣が染みついている。
日本だと、ルールを破ったとしても、良い理由であれば、許してもらえる事がある。
だから、とっさの行動ができるのではないかと思う。
話をもどして、「ちゃんと仕事をする」というのは、
日本人の考え方と、フィリピン人からの考え方では、違う意味になると思う。
フィリピン人の場合は、言われたことをやるのがちゃんと仕事しているとなるが、日本人の場合だと、「言われたことをやるのは当り前。それ以上の事をやってこそ、仕事が出来るとみなされる」となる。
このフィリピン習慣をどうやれば変えられて、「とっさの判断」や「次の事を考えた行動」をしてもらえるようになるのか?
CMI日本人社員として、チャレンジはまだまだ続く。