購入部材の特採は誰が判断するのか?!
今回も日本企業(A社)からの依頼で中国企業(B社)の
工場監査を代行したときに見つけた問題点について書きたいと思います。
どのような問題点だったかと言いますと、
特採可否を誰が判断することになっているのか、
工場トップと現場で認識がずれていたのです。
特採の判断を誰がするのかは、品質を保証するうえでとても大事なことです。
特採は、みなさんお分かりだと思いますが念のため説明します。
いわゆる特別採用と言われるものです。
購入部材が受入検査で不合格になった場合、
その処置には、返品、選別して投入、そして特採のいずれかになります。
つまり特採とは、受入検査で不合格になったものを何らかの判断の元、
理由を付けて生産に投入することを言います。
B社現場の認識は、特採の判断はQCエンジニアがすることと捉えており、
実際の運用もそのようにしていました。
ところが、工場トップは特採の判断は設計部門の開発エンジニアがするものと認識していました。
B社の規定は、やや明確さに欠けていましたが、
QCエンジニアが判断をすることで問題のない内容となっていました。