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海に浮かぶ空港に太陽光発電所、1万世帯分の電力を海底ケーブルで (石田...

海に浮かぶ空港に太陽光発電所、1万世帯分の電力を海底ケーブルで (石田雅也,[スマートジャパン])

 長崎空港は九州の本土に大きく入り込んだ大村湾の海上にある(図1)。本土と橋でつながる空港には3000メートルの滑走路が1本あるのと並行に、広大な隣接地が設けられている。長崎県が「大村臨海工業用地」として造成した場所だ。

 そのうちの34万平方メートルを使って「長崎空港隣接地メガソーラー」(SOL de 大村 箕島太陽光発電所)」が8月2日に運転を開始した(図2)。発電能力は30MW(メガワット)に達して、長崎県内の太陽光発電所では最大の規模である。

 年間の発電量は3700万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算すると1万世帯分を超える電力になる。発電した電力を本土にある九州電力の送電ネットワークに供給するために、メガソーラーから約10キロメートルに及ぶ海底ケーブルを敷設した。

 メガソーラーを建設・運営するのは、地元のガス会社であるチョープロと太陽光パネルメーカーのソーラーフロンティアが合弁で設立した「長崎ソーラーエナジー」である。長崎県が再生可能エネルギーの拡大を目的に、公募を通じて空港の隣接地にメガソーラーを誘致した(図3)。県は20年間にわたって用地を賃貸して収入を得ることができる。

空港はメガソーラーの適地

 長崎空港のメガソーラーでは滑走路から100メートル程度の距離に大量の太陽光パネルが並んでいる(図4)。太陽光パネルの設置枚数は合計で約18万枚にのぼる。パネルの表面で反射する光が航空機の離着陸に支障をきたさないように、反射の少ない太陽光パネルを採用した。


 化合物のCIS(銅・インジウム・セレン)によるソーラーフロンティア製の薄膜タイプの太陽電池だ。パネルの表面にガラスを装着しない方式で光の反射を抑えることができる。同じタイプの太陽光パネルは関西国際空港が2014年に運転を開始した「SF関西メガソーラー 関西国際空港発電所」(発電能力11.6MW)でも使われている(図5)。

 空港は平坦で周囲に広大な土地があるため、メガソーラーを建設するのに適している。国内では関西国際空港のほかに鳥取空港でも2MWのメガソーラーが2015年に運転を開始した(図6)。鳥取空港では結晶シリコンによる太陽光パネルで光の反射を抑えた製品を採用している。


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