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小売事業者は電源構成開示へ、約8割が公開を進める意向 (三島一孝,[ス...

小売事業者は電源構成開示へ、約8割が公開を進める意向 (三島一孝,[スマートジャパン])

 2016年4月1日の電力小売全面自由化以降、新たに参入した小売電気事業者の動向に大きな注目が集まっている。既に登録小売電気事業者は300社を突破しており、今後もさらに地方新電力などが増加するとみられている(関連記事)。

 こうした中で全国消費者団体連絡会では家庭向け電力小売りに参入している小売電気事業者に対し情報開示に関するアンケートを行った。調査期間は2016年4月25〜5月25日で、対象は同年4月25日時点で「登録小売電気事業者」に掲載された289事業者の内、一般家庭向けの電気小売り事業を行う意向のある249事業者。調査用紙を電子メールおよび郵送で送付し、最終的に146事業者からの有効回答を得たという(図1)。

図1 回答企業115社の電力供給エリア 出典:全国消費者団体連絡会

小売開始予定がない事業者が21%も

 146事業者の内、2016年4月25日時点で家庭用電気小売事業を「行っている」とした事業者は全体の54%となる78事業者となった。この質問で特に注目すべきなのは「2016年4月25日現在は行っておらず、今後も予定していない」とした事業者が全体の21%となる31事業者も存在することだ。基本的に書類の提出だけでよかった特定規模電気事業者と違い小売電気事業者は審査などを含め登録するには負担がかかる。こうした負担を経て取得した小売電気事業者登録にもかかわらず、小売開始予定がない事業者が多い点は事業運営の難しさを感じさせる(図2)。

図2 家庭向けの電気小売事業を行っているか(回答数146) 出典:全国消費者団体連絡会

 ちなみに「2016年4月25日現在は行っていないが、今後行う予定である」とした37事業者の内、19事業者が2016年9月末までに開始予定としていた。

将来的に電源構成の開示を考える事業者が8割

 「電源構成、二酸化炭素排出係数について、消費者向けの情報開示をしているか」という質問に対しては、「既に情報開示している」と答えた事業者が全体の23%となる27事業者で、「現在は開示していないが、情報開示する予定である」とした事業者が56%・64事業者となり、将来的には79%が情報開示を進める意向であることが分かった(図3)。

図3 電源構成、二酸化炭素排出係数について開示するか(回答者数115) 出典:全国消費者団体連絡会

 これらの内、2016年4月25日時点で電気小売事業を開始している78事業者だけに絞り込んでみてみると、「既に情報開示している」と「これからする予定」を合計すると83%となり、比率はやや向上する。

電源構成を開示している事業者は27事業者

 情報開示を既に開始している27事業者を見てみると、全事業者が電源構成を開示している。さらに二酸化炭素排出係数も開示している事業者がそのうち21事業者となっている(図4)。

図4 情報開示している内容について 出典:全国消費者団体連絡会

 また、「2016年4月25日現在は情報開示していないんが、今後する予定」として事業者の開示予定については、64事業者中50事業者が「2016年9月まで」としており、積極的に電源構成情報などを開示を進めていく流れが本格化しそうである(図5)。

図5 情報開示予定の時期 出典:全国消費者団体連絡会


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