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安川電機がEVスポーツカーのパワートレーン開発に挑む、GLMと資本業務...

2016/11/1 IT media

安川電機がEVスポーツカーのパワートレーン開発に挑む、GLMと資本業務提携 (齊藤由希,[MONOist])

 安川電機と電気自動車(EV)ベンチャーのGLMは2016年9月15日、資本業務提携を結んだと発表した。両社で次世代EVスポーツカー「GLM G4」のパワートレーンを共同開発する。GLMは安川電機を引受先として第三者割当増資を実施し、調達資金を次世代EVスポーツカーの開発に充てる。出資額は非公表。安川電機は、スポーツカーの開発に取り組むことで、電動パワートレーンの技術力向上につなげる。

 GLM G4は、GLMが開発中の次世代EVスポーツカーのコンセプトモデル。ドライブトレイン、エレクトロニクス、ソフトウェア、パッケージングなどで既存の車両には採用されていない技術も積極的に活用していく方針だ。GLMのGLM G4は、「パリモーターショー2016」(一般公開日:10月1日〜16日)において披露する。

GLMがパリモーターショー2016で披露する「GLM G4」のティーザー画像(クリックして拡大) 出典:GLM

 安川電機は2009年から電動パワートレーンの開発に取り組んでいる。同年にシリーズハイブリッド方式のシステム向けにマツダと共同開発したモーター、ジェネレーター、パワーコントロールユニットを発表。ハイブリッド車だけでなく電気自動車にも向けて開発を進めている。

 このモーター駆動システムは、マツダが2009年にリース販売したロータリーエンジン搭載の水素ハイブリッド車「プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド」や、2012年に同じくリースで販売した「デミオEV」に採用された。また、モーター単体ではあるがトヨタ車体の超小型電気自動車「コムス」にも採用実績がある。

 このシステムは、同社独自の電子式巻線切替技術「QMET(クメット)ドライブ」によって、加速性能と高速巡航を両立する上で、高トルクで広い定出力範囲が得られるのを特徴としている。

 巻線切替技術は産業用途で培ったものを自動車の駆動用に応用した。巻線切替によって、中/高速運転での効率を大幅に改善するという。自動車に応用すると切替時のトルク変動が運転感覚に大きく影響するため、パワー半導体を用いた高速切替と電流制御によって、スムーズな加減速を実現したとしている。

 安川電機は、こうした巻線切替技術をスポーツカー向けに応用していく中で、技術力の向上を図る考えだ。GLMのGLM G4向けには、これまで実績のある乗用車とは異なり、大出力/高トルクなシステムを開発する。


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