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太陽光発電だけで飛ぶ飛行機、4万キロの旅を終え世界一周を達成 (三島一...

太陽光発電だけで飛ぶ飛行機、4万キロの旅を終え世界一周を達成 (三島一孝,[スマートジャパン])

 太陽光発電の電力だけで世界一周を目指してきた「ソーラーインパルス2(Solar Impulse 2)」の旅がついにフィナーレを迎えた。

 2016年7月26日9時5分(日本時間)にアラブ首長国連邦のアブダビに着陸し、2015年3月から続けてきた約4万キロメートルに及ぶ世界一周の旅を完結させた(図1)(図2)。



図1 アブダビに向かうソーラーインパルス2の様子 出典:Solar Impulse




図2 アブダビのアル・バティーン・エグゼクティブ空港に着陸したソーラーインパルス2の様子 出典:Solar Impulse

 2003年にスイスで始まったソーラーインパルスのプロジェクトは、2015年3月から2号機の「ソーラーインパルス2」を使って世界一周に挑んできた。太陽光のエネルギーだけで長距離を飛ぶために、太陽光パネルは単結晶シリコンタイプを合計で1万7248枚も搭載。両翼の長さはジャンボジェット機(ボーイング747)を上回る72メートルで、主翼のほかに胴体の上部や水平尾翼にも太陽光パネルをほぼ全面に搭載している。1日あたりの発電量は最大で340kWh(キロワット時)になる。

 2015年3月にアブダビを飛び立ち、中国や日本、米国などを経由して、最後の経由地エジプトから約48時間のフライトを行い、最終目的地であるアラブ首長国連邦へと到着。13年がかりのプロジェクトを終了させた(図3)。



図3 世界一周達成後のパイロットやチームメンバー 出典:Solar Impulse

ソーラーインパルスの次の目標

 無事にプロジェクトを終えたソーラーインパルスだが、早くも次の取り組みを見据えている。ソーラーインパルスが、クリーンエネルギーの啓もうとして果たしてきたことや、技術的な蓄積などを生かし、次へのプロジェクトが動き出しているのだ。

 啓もうの面では、「International Committee of Clean Technology(クリーンエネルギー国際委員会)」の設立がある。同委員会においてソーラーインパルスが果たしてきたクリーンエネルギーの啓もうや新たなソリューションの提示などを行う。技術の面では、技術提供による航空機業界における電気動力化の推進を進める他、ソーラー駆動のドローンの開発などにも貢献するなど、太陽光発電技術の領域拡大を目指していくとしている(図4)。



図4 ソーラーインパルスが目指す次の取り組み(クリックでWebサイトへ)出典:Solar Impulse


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