【セミナーレポート】プレス金型メーカー・中辻金型工業様の生産管理システ...

【セミナーレポート】プレス金型メーカー・中辻金型工業様の生産管理システム導入効果

こんにちは。テクノアの吉本です。

2018年7月11日に大阪市北区にて、生産管理システムの導入効果を紹介するセミナーが開催されました。

今回は、中辻金型工業株式会社様の生産管理システム活用事例について、統括部長 戸屋加代様に説明いただきました。

中辻金型工業様について

中辻金型工業様は創業44年になるプレス金型のメーカーです。その培ってきたノウハウだけでなく、3Dモデリングなど新たなツールや新技術を活用し、お客様の商品に対して最適な工法を提案されています。

近年では、3Dプリンターを用いた樹脂型「デジタルモールドプレス」に取り組むなど、新たな事業展開も積極的に行っています。

中辻金型工業様㈰

問題が山積み

今回の講師である戸屋部長は、結婚後に父の工場に頻繁に出入りするようになったことをキッカケに入社されました。しかし、入社してみると下記のような問題が山積みであることに気づきました。

・どんぶり勘定

仕事のほとんどが紙管理で、正確な工数や原価の集計ができない。

・人に聞かないとわからない

すべてが個人管理で「見積の根拠がわからない」「工程設計との整合性が取れない」など、人に聞かなければわからない。

・改善活動ができない

過去の加工時間や外注先、不良発生時の数や原因なども、データ化されておらず原因分析ができない。当然現場を改善する活動につながらない。

解決策=生産管理システム

戸屋部長は、この問題を解決するためには「生産管理システム」が必要と考え社長に進言しました。しかし、「人数も少ない会社でそんなものは必要ない」と一蹴。一度は導入をあきらめました。

しかしその後、仕事量が増えるにつれて、問題もさらに大きくなり、戸屋部長は「やはり生産管理システムが必要」と確信し、再度社長に直訴、ついに生産管理システムTECHS-BKを導入されました。

生産管理システムを使いこなす

戸屋部長は、TECHS-BKを導入し生産情報を一元管理することで、以下のような効果を得たと言います。

① 作業の効率化
データさえ入力すれば集計は簡単に行える仕組みのため、時間がかかっていた作業実績などの集計工数が激減した。また、入力した仕入や売上のデータを活用して、会計システムに連携し財務処理もあっという間に行えるようになった。

② 属人化からの脱却
受注案件の管理番号(=製番)で、生産にかかわるすべての情報(見積・受注・工程・作業実績・発注・仕入・売上)がつながり、必要な情報が瞬時に引き出せるようになった。これにより「進捗の見える化」、「見積根拠(工程設計)の履歴共有」、「リピート品の迅速な手配」など様々な効果が得られた。

③ データ分析による改善活動促進
作業実績や不良数などの統計から問題の原因分析が行えるようになり、現場改善のPDCAが回せるようになった。また、利益状況をリアルタイムで把握できる日次決算の仕組みまで構築し、会社全体の利益率の改善につながった。

以上の効果により、リーマンショックの3年こそ停滞したものの、システム導入から売上は右肩上がりで成長を続けられているそうです。

新たなステージへ

本業の成長に満足することなく、新たな技術への挑戦や中小製造業を盛り上げる活動に取り組んでいます。

① デジタルモールドプレスに挑戦
デジタルモールドは、有限会社スワニー社とストラタシス・ジャパン社が共同開発した3Dプリンターで製作した樹脂金型で、中辻金型工業様はプレス加工の分野で協業に取り組んでいます。この取り組みが2016年に日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞 日経産業新聞賞を受賞しており、このつながりで新たなお客様も増えたと言います。

② enjoy mono/マチ工場のものづくりを魅せる
戸屋部長は「モノづくりを楽しめる場所を作りたい」という思いを形にするため、クラウドファンディングで資金を集めました。そうして始まった「enjoy mono」プロジェクトは子供に金型組立など体験できる場を提供しています。

 

他にも自社ブランド品の開発販売や、金型検定の実施など新たな取り組みを次々に行い、成功を収めてきました。戸屋部長は、これらの成功のノウハウを活かし多くの製造業を支援するため、新会社(株式会社MACHICOCO)を2018年7月に立ち上げました。

これも本業が生産管理システムでしっかりと「利益を出せる体制」になっているからだと言います。

お客様のニーズを満たすために

最後に戸屋部長は、「我々の仕事は持っている技術を活用して、お客様のニーズを満たすこと。そして、前例にとらわれずアイデアを出し、必要な技術やツールを最大限に活用することが重要」と言います。

その「お客様のニーズを満たすためのツール」として、生産管理システムTECHS-BKが役立ったと紹介いただきました。

中辻金型工業様㈪ (3)

中辻金型工業様は20名の町工場ですが、戸屋部長を中心に「高度なIT活用」と「新技術への挑戦」に取り組み、業界では有名な存在です。その成功要因に触れることができ、参加者も刺激を受けたようです。

また元気な町工場が増えるキッカケになったかもしれませんね。

 

<紹介企業>
中辻金型工業株式会社
 東大阪のプレス金型製造業
 enjoy mono:http://enjoymono.net/

<生産管理システム開発元>
株式会社テクノア
『TECHS-BK』多品種少量型 部品加工業様向け 生産管理システム


中小企業診断士。会計システム導入などのパッケージシステム会社を経てテクノア入社。テクノアでは、生産管理システムTECHSの導入効果を発揮するため、お客様への運用指導業務に従事し、運用指導担当部門の西日本管理者および大阪支店長を務めています◎株式会社テクノアは、出荷本数3100社を超える国内トップシェアの中小企業向け生産管理システム『TECHSシリーズ』を開発・販売しているソフトウェア開発企業です。「外洋帆船経営」を標榜し、情報技術【IT文明】の進歩を先取して『人々がより人間らしい、ゆとりと生きがいがある生活』を実現するため、独創的なソフトウェアと付帯サービス【ソフト文化】の開発と提供を通じて社会貢献します。