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《からくり改善®くふう展2016》作品紹介:トヨタ「とっても とっても...

《からくり改善®くふう展2016》作品紹介:トヨタ「とっても とっても 一緒」

前回に引き続き「からくり改善®くふう展2016」の作品をご紹介します。

今回は、社内のからくり展示会の人気投票で第1位! トヨタ自動車元町工場で現場の声から生まれたというからくり改善®です。

トヨタ自動車(元町工場):とっても とっても 一緒

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とてもわかりやすい解説を動画で撮影させていただきました!

困り事/問題点

取出し治具をつかってオイルシールを取り出す作業。

たくさんあるときはいいが、数が少なくなってくると高さが低くなるため取り出し位置が変化してしまい、標準作業ができない。常に同じ位置で取り出したい。

そこでおもりを使って部品押し上げ用のツメを上昇させることで、定点取出しを実現。しかし部品が少なくなってくると、押し上げてくる力が強すぎて「重くて取り出しにくい!」という新しい課題が。

概要と動作メカニズム

取出し負荷軽減のからくり

この「重くて取り出しにくい!」という課題に対して考案したのが、取出し負荷軽減のからくり。

段付きのカバーにひっかけることで、部品の残数が少なくなると、連動しておもりも3個→2個→1個と少なくなっていく。

▼カバーの中のおもりの構造
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▼おもりをカバーにひっかけることで負荷を軽減
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挟まれ防止のからくり「手裏剣ストッパー」

部品がなくなると、カセット交換が必要。

その際、ロックを設置しているが、万が一ロックをかけわすれてカセットを外してしまうと、おもりの力でツメが上昇してしまい、取出し面で手を挟む恐れがある。

 

この課題に対してつくったのが、「手裏剣ストッパー」。

上昇スピードが速いときだけハンドル上昇の勢いで手裏剣ストッパーが跳ね上がり、ロック面がロックプレートに当たって上昇ロックがかかるというもの。

通常の上昇時(0.42m/s以下)は、ロックプレートがロック面に干渉しない。

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効果

  • 軽い力で楽に取り出せる
  • 操作ミスによる挟まれも防止できた
  • アクチュエーター不使用で環境に左右されない

 

元町工場機械部の今村さんによると、からくり改善®は「誰でも簡単に修理できて直しやすいものであることが大切。そうすることでいろんな場所で使えるようになる」。また今回の作品は現場の声から生まれたもので、使われている部品もすべて自社製だそう。「からくり改善®のためのからくりではない、とにかくシンプルなことが大切」というお話も印象的でした。

 

※「からくり改善®」は、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会の登録商標です。
※2017年は9月28日(木)〜29日(金)にポートメッセ名古屋で開催予定
からくり改善®くふう展 製造現場における「見える化」改善展


株式会社アペルザで「ものニュー」の記事制作をはじめ、コンテンツ制作を担当しています。これまでひたすら文系人生だったこともあり、ものづくり関しては何がわからないのかもわからないレベルです。ものニューを通じて私も知見を広げていきます。得意なことはけん玉で、特にうぐいすと灯台系は自信があります。